インナーチャイルドのための、養育的な新ルール

1. 感じるままを感じてもいい。感情には正しいとか間違いということはない。感情はただあるだけである。誰も人がどう感じるべきかを教えることはできない。感情について話すのは、良いことであり、必要なことだ。

2. 欲しいものを欲しがってもいい。欲さなければならないことや、望んではならないことなどない。自分の活力に触れたならば、大きく成長したくなる。欲求が満たされることはOKで、また必要なことである。欲しいものを要求することは、良いことだ。

3. 見え、聞こえることを見聞きしていい。見聞きしたものはなんでも、実際に自分が見たり聞いたりしたとおりのものなのだ。

4. いっぱい楽しんだり、遊ぶのはいいことだし、また、そうする必要がある。セックスを楽しむことはOKだ。

5. 真実を語ることはいつでもとても重要なことである。これは人生の苦痛を和らげる。嘘は真実を歪めてしまう。すべての歪められた考えは、修正されなければならない。

6. ときには限界を知って、満足を先延ばしすることは大切である。これもまた人生の苦痛を和らげる。

7. バランスのとれた責任感を発達させることは重要である。それは自分の行動の結果を受け止めることと、他人の行為の結果を引き受けないことを意味する。

8. 失敗してもいい。失敗は教師である。失敗は学ぶことを手助けしてくれる。

9. 他者の感情、要求、望みは、尊敬され尊重されるべきである。他者を冒涜することで自責の念にかられ、それを受け入れなければならなくなる。

10. 問題があってもいい。それは解決される必要がある。葛藤があってもいい。それは解決を必要としている。


出典: 『インナーチャイルド』ジョン・ブラッドショー著、新里里春訳、NHK出版