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私たちの物語 - 引きこもり・回避行動・過去ログ No.4
メッセージ数:80件

<80> こん ■2004年01月26日 月曜日 02時43分29秒
未だに理解に苦しんでいる自分自身・・・。
自分の事ほんとうは知りたくないのかもしれない。
僕は、僕なんだけどさ・・もっと自分の本当の深い気持ちに向き合うってのができないんだよね。結局・・・。
苦しい・・・今言った事以上に考えなければならない現実問題
僕はもう成人
成人ってなんだ?大人ってなんだ?
誰も子供だとはみてくれないじゃないか
社会は僕が空想するより もっと遥かに厳しい処にある気がするよ
誰か 誰かこんな僕を理解できる?
僕はまだ 僕はまだ こんなにこんなに暗い穴の中にいるよ
ねぇ ここにいるんだよ
ねぇ 気づいてよ
誰か ねぇ 僕は 僕はここにいるのに・・・。
僕の影は そぉーっと 僕自身をひきずり落としていくよ
ね・・・ほら また始まった僕の中の ぼくが
そーっと そ〜っト ソット
ざっくりと
誰か とめて


<79> シャローナ ■2004年01月24日 土曜日 21時53分40秒
私のひきこもっている訳は、怒り、反抗、そんな自分を隠すため、外に出れば自分の自由はなくなるという恐れ・・・自分が弱くてダメな人間だからこうなったと思っていたけども、もっともっと複雑な理由が絡み合っていると思う。
ひきこもりといっても外には毎日出るし、出ないと逆に気がおかしくなりそうなくらいだけども、誰ともかかわっていない。だからひきこもりだと自分では思っている。人からはわからないし、あえてひきこもりとも言わないけど。前はちゃんと人には正直に言わないと罪悪感を持っていたけど、今は場面によってはうそをついてもいいと思っている。でも自分自身では、自分のひきこもりの訳を整理していきたい。
<78> 太郎 ■2004年01月21日 水曜日 17時18分45秒
僕の場合はひきこもりというよりプチこもり、外には出るけど人とは会わない。ただ外の様子を眺めるだけ、爆弾が落ちようと、地震が起きようと俺には関係ないと思う毎日、誰にも文句は言われない。楽な毎日、飯もでる。ときたま面接に行って落ちるだけ。
<77> こん ■2004年01月20日 火曜日 01時24分53秒
今日はね、こんな話を聞いたんだ
ぼくはね 自己というものが不安定なんだってさ
ぼくの中には 傷を受けてたり 成長課題をもった子供が何人もいて
本当の僕ともう一人の僕が毎日引っ張りあいっこしてる
実年齢の僕が背伸びしようとしたら、もう一人の僕が嫌だー!出来ない!
っと言って僕のこと引っ張るんだ。
そしたら僕、段々胸が苦しくなって 恐くなって 不安になってきて
おうちに帰りたくなるんだ。そして引きこもりたくなるんだ。
バランス悪いね、、、
アイデンティティが分裂しかけてるんだってさ。
なーんだそれ?!
でもね、こんな事も言われたんだよ。
そのままで ありのままで君でいてくれていいんだよ っだてさ。
わけわかんねぇ・・・。
こんなむちゃくちゃなのにそのままでいたら 生きていくのが辛いのに
なんで あんな事言うんだろう??




<76> アッシュ ■2004年01月19日 月曜日 07時33分22秒
罪悪感・・・って、どこかいい人っぽさを醸し出していて、
言うのもまた自分が嫌になるんだけど、、
とりあえず・・・いつも、すごく自分が情けなくて、
怠け者で、罪の意識を感じる。
特に今日は最悪。
もう、助けてほしい。

最近は、その辛うじて繋がってる事が、
ある程度自分の計画で決められるため、
本当は鬱で身動き取れなくても、それを隠してじっとしてられる。
でも、そんな自分を責める。

いつまでそうやって逃げてるんだ。
でも、でも、これでいいはず。
これでいい。
もっと、皆は適当にやってるから、ほどほどに楽しみつつ、
社会的な地位もあってやれてるんだろう。
私は、些細な、ホントに些細な事も真剣勝負、
道徳の本にあるような考えで自分を評価してきた。
その結果、楽しめないし、苦しい。
だから、表情も硬いし、どこか不自然だ。
いくら優しそうと言われても、嬉しくない。
自分を裏切ってるから。

今日は、行く予定のところがあったけど、
他方の事が立て込んだら連絡すればよいことになっていたので、
キャンセル。
それはそれで、そういう話になってるからいいとは思うけど、
殆どが自分のこの鬱気分のためだから、何だかズルしてるようで、
こうして言い訳を書いている。
でも、無理に行っても頭が働いてないし、
第一、そこまで忠誠を尽くすほどのことでもないだろうし。

思えば、保育園の頃からこんな気持ちで、
いつもいつも、行きたくなかった。
どうにも、人が大勢ひしめき合ってる場所なんて、
怖くて固まるしかなかった。

未解決の感情を抱えたまま、普通に頑張ろうだなんて、
骨折しても走るようなもんだ。

だから・・・お願い、こうして逃げることも、許されたい。
<75> アッシュ ■2004年01月19日 月曜日 06時56分21秒
何とか辛うじて、何気なく社会に繋がってるけど、
嘘つきな私。
心の奥底に正直になれば、
もっと違うはず。
本当は、身動き取れないんだ。
人の視線や、会話、物音だけでいつも神経すり減らしてるんだ。
何とか嘘ついて、「頑張る」「真面目」というモードで、
それを隠しているんだ。
もういや。
そのワリには、色々あれこれとやってきたから、
安定した身分も収入もない。
たぶん、感謝すべきこともたくさんあるだろうし、
甘えてる部分もあるだろう。
でも、だれも、だれにも伝えきれない闇が解消されないまま、
ズルズルと時間だけが過ぎてるんだ。
・・・はぁ、、、どうしてこう、
わかったような言葉しか出せないんだろう。
全然、核心の気持ちが表現できない。
本当に、消え入りそうな、この感覚。
感覚なんだよ。。
「前向きに」なんて、事情も知らずにたやすく言わないで。
<74> WINNIE ■2004年01月19日 月曜日 01時45分42秒
もっと人と関わりたい。
でも、いろんなリスクがある。
やっぱりこもってる・・・
<73> こん ■2004年01月16日 金曜日 02時47分20秒
またクルシクナッタ。
自分の事、解っていたと思ったのに理解していない。
ぼくは、ぼくは愚かな人間だ。
伝えようとしても、伝わらないもどかしさでストレスが溜まる・・・。
欠けている、表現力が欲しい。
ちょっとしたことでストレスにしてたら身が持たないよ。
これからもっと耐えなきゃいけない出来事がいっぱい待っているのに。
どうしてこんなにぼくは不器用なんだろう?
<72> kuri ■2004年01月15日 木曜日 22時54分37秒
もう、こんな生活疲れた。
思いっきり自由になりたい。
自由になりたい・・・・・
<71> 杏仁 ■2004年01月15日 木曜日 16時35分37秒
うーーーーー。うーーーーー。
今年になってから、土地のひとと繋がろうかなと、
少しずつアクセスしているのだけどね。

しかし難しい。みんな忙しそう。ヘコむ小さなことが、
小さいながらも色々ありまして‥‥疲れるよ。

道は多いさ。ゆっくり行くのさ。あああ。ううう。

ps:ありささんは、御覧かしら?調子は如何かしらん?
<70> NAC NAC ■2004年01月14日 水曜日 22時41分16秒
自分にとって掘り起こしてはいけないものを、私は自虐的に掘り起こしてしまったのかもしれない。
今の私にあるのは「恐怖」だ。
もし自分の過去が本当にそうだとしたら・・・・・
私は怖くて想像すらしたくない。
自ら自分の精神崩壊を招きそうだ。
私は安全な場所へ逃げたい。
安心できる場所で繭に包まって自分の感情を閉ざし、しばらく引き篭もりたい気分だ・・・・・
<69> MARU ■2004年01月13日 火曜日 21時54分51秒
誰とも会わない毎日。
少しだけ、単発バイトに出てみた。
ちょっと楽しかった。
数日後、もう疲れちゃった。

ちょっと外の世界が、珍しかっただけ。
やっぱり、私の居場所はなくって。
お金もなくって。

<68> kuribo ■2004年01月13日 火曜日 14時10分34秒
昨日の勇気は何処へ行った。
一人で、出かけられたじゃないか!
でも、今日は疲れてしまっている。

今は、自分の事を何も考えたくない。
ただこうして、家の中に閉じ篭って・・・・
焦る必要なんて無い。
ここまで、来たのだ・・・・
一歩一歩かみ締めて行こう
この恐怖も、この思いも・・・・
<67> こん ■2004年01月13日 火曜日 01時37分28秒
毎日、悶々と生活する中もう10ヶ月あまり過ぎた。
ちゃんと言葉にして表現したいのに
ぼくにはその能力が少し欠けているように感じる。
話をする事がしんどく、話をするのがこんなに出来ないものかと
人とコミュニケーションする方法がわからない。
ぼくは、毎日部屋にこもりっきりだ。
トイレ行く事、お風呂行く事数日して無い時が多い。
食べ物、口に入れて胃に食べ物が入る安心感でいっぱいいっぱい食べて
気持ちを落ち着かせる事で安心している。
ぼくは外との世界からの緊張感を全く意識しなくなったから
太ってしまった。
毎日、ネガティブな気持ちと、想いを膨らませ
自責の念と 羞恥心と いろんな世間とのギャップに
苦しみながら生きている
ぼくは このままでいたいんだろうか?
発狂してみた。
だけど 心の闇は消えなかった
<66> 逃避者 ■2004年01月10日 土曜日 01時13分44秒
囚われがいっぱい。
頭から抜けない・・・。くそぉ。。
焦ってもしょうがないだろ?!
何度言い聞かせても 自分がいう事聞かない
自分が分裂してる。
何だよ、また切りにきたのか。
もうようはないから消えてくれよ。
どうしたんだよ。
いじめたくないんだよ。
くそぉ。
言ってくれよ。ボロボロのお前で、そのままのお前で充分なんだ。
お前はありのままでいてくれ。
<65> もで ■2004年01月09日 金曜日 19時06分45秒
いっぱいいっぱいだ…
ただ「生きてる」ってことでいっぱいいっぱいになってる。
他のことが何もできない。

今日はホンット何もできなかった。
息子くん、汚い部屋で遊ばせてごめんよう。
ダンナさん、今日振り込み行けなくてごめんよう。
そして私へ、調子が悪い原因が分かってあげられなくてごめんよう。
<64> NAC NAC ■2004年01月08日 木曜日 21時28分16秒
格好つけなくてもいいところで格好つけてもしょうがない。
私は感情鈍磨、感情の引きこもりだ。以前は。
自分で自分の仮面を脱ぐところを作らなかったら、見つけなかったら、仮面の下の自分の本心は息苦しくなり、「いったい自分はどんな顔をしたらいいのか?」
終いには自分の本当の感情を知らないまま乖離して、その乖離にも気付かぬまま「感情鈍磨の渦」に嵌っていくのであろう。
とりあえず渦の中に入っていれば、勝手に流されるから楽である。
でもその楽は、本来なら本人にとって「居心地の悪い楽」のはず。
「居心地の悪い」のを「私は居心地が悪い」ときちんと自分で認めないから、いつまでたっても流される。
そのうち流されるのが当たり前となって、「自分が流されている」感覚すらなくなってくる。
恐ろしい。だから私は感情鈍磨が大嫌いなのだ。
自分の意志で、自分の感情で前へ、前へ出て行く。
もう私は意味のない後戻りだけはしたくないのだ。
<63> 逃避者 ■2004年01月08日 木曜日 00時35分05秒
破綻の原因?!そんなの知らない・・・知りたくないよ。
ただ、自分が不器用なだけ。
自主性が育たなかった・・・奪われたんだ。
でも、親の人生じゃないから 自分で決めた、
自分が選んでいく人生だから
自分の責任だ。。。
引きこもる。。これも一つの生き方なのか。
自分がこういう風にしか内面の気持ちを表現できないほど
自己表現ができない。
誰も 心の中に入らせない。
誰も 知らない。
何も言わせない。
誰も 見させない。
呑み込む・・・呑み込む・・・貯める
そうやって生きてきたんだから・・・
変わりたいけど 変われないじゃないか
なんだよ 
うるさいんだよ
叫ぶなよ
そんな目で見るなよ
傷をつけて逃げるなよ
何だよ
来るなよ
近寄るなよ
触るなよ
出て行け 出てけ!!
<62> NAC NAC ■2004年01月06日 火曜日 22時50分29秒
私の感情は揺れている。
自分で言うべきかどうか迷っている。
でも言わなくちゃならない。
「自分はずるい人間なんだ。最低に近い兄貴だ」
親父のことばかり責めて、自分の弟への罪悪感をきちんと話していない。
この期に及んでも自分がかわいい。
自分の保身を考える。
だから私はずるいのだ。人間性がずるいのだ。
自分を嫌な人間だと私が思うのは、弟のことと、前の彼女のことを考える時だけである。
嫌でも自分の嫌なところが浮かんでくる。
自分と向き合うのは辛い。
でも相手はもっと辛かったのだ。
私は自分が情緒喪失のACだったとはいえ、ずっと弟の感情を無視してきた。
弟にとっては言い訳だが、私は弟が憎くて無視してきたのではない。
私の中では自意識芽生えた頃から、または芽生える前から弟は私にとって他人のような存在だったのである。
それほど私は弟だけでなく、父親も母親も祖母も、みんな他人だった。
ただ一つ屋根の下で一緒に寝起きしているだけの存在だった。
そんな他人と一つ屋根の下で、会話して面白かった記憶は私にはない。
ほんとはあったかもしれないが全く思い出せない。
私は感情のひきこもりだった。
私の思い出せない過去になにがあったのか?まだわからないが、
幼稚園の頃には完全に自分の感情にシャッターを降ろしていた。
ぶどう狩りやお芋掘りなどあったが、感情が動いた記憶が私にはない。
どうしても私には思い出せない。
それは小学校に入ってからの遠足や運動会でもそうだ。
私は運動音痴というほどでもなかったが、運動会などの晴れの場で御座敷いて皆でお昼を食べた場面を思い出しても、私の感情が動いた軌跡が見つからない。
私はいったい何を感じていたのだろう?
それとも感じてもいなかったのだろうか?
いつから私はこうなってしまったのだろう?
私の思い込みなのか?
それとも思い込みであってほしいと願っているのか?
今の私にはよくわからない。
ただ、自分が危ない場所、無理に思い出さなくても(仮面つけて)生きていける場所にいるのは確かだ。
トラウマの一歩手前、もしかしたらトラウマという記憶の川に、私は既に沿っているのかもしれない。
あまりに近過ぎて反って見えなくなっている、または無意識に自分で見え辛くしているのかもしれない。
もし予期せず自分のトラウマに遭ってしまったら、私はおかしくなってしまうのだろうか?・・・・・
私はお化けを見ないとその怖さがわからない、想像できない。
だから私は感情鈍磨なのだ。
そうして自虐的に自分の安全弁を外そうとする。
私は本当にモンスターになりたいのかもしれない。
今私は仮面を着けたモンスターだ。
私の心には怪物が住んでいる。
「寂しい」という怪物だ。
見た目はごついが、自分のひ弱な精神世界を覗かれまいと、いつも緊張と不安で内心びくびくしている。
彼が欲しているのは、彼の安らげる精神世界(例え他人には奇異な世界に映っても)を大事にしてくれる人だ。
彼は人を攻撃したいわけではない。
ただわかってほしいだけである。
「寂しい」のをわかってほしいだけである。
だけどその伝え方がわからない。
人としての感情を習ってこれなかったのだ。
お陰でいつも損ばかりしてきた。
仲良くしたくても感情が入っていかなかった。
「感情が降りていく」その感覚すら経験してこれなかった。
だからわかってほしいのだろう、その言葉にできない痛みを・・・
私は過去に戻りたい。
戻って弟といっぱい遊んでいっぱい話していっぱい喧嘩して・・・
そうした普通のことを私たち兄弟は経験してこれなかった。
いつからこんなに無関心になったのであろう?・・・
(数少ない)喧嘩するとき(中学時)私は弟をぶちのめした。
兄弟なのに「これでもか」と切れて、腕力にものをいわせてぶちのめした。
私は自分のストレスを、耐え切れない抑圧を、家族の中で一番弱い弟にぶつけた。
なんであんなことをしてしまったのだろう・・・
当時の自分には怒りの吐き出し口、吐き出し方の選択肢があれしかなかったのだ。
でもそんなのは、実の兄から(精神的にも肉体的にも)傷付けられた弟からすれば言い訳にしか過ぎない。
彼の脳裏にあるのは、今の後悔している自分ではなく、弟を弟として接してこなかった兄、今畜生だけである。
数少ない私との思い出の中で彼にあるのは「自分が殺されるかと思った」兄の狂気を孕んだ暴力だけである。
私が弟だったら、何をもってしても絶対許さないであろう、暴力である。
自分に相手を思いやる感情さえあったなら、あぁはならなかったであろう。
だから私は余計に親父が憎いのだ。
私はモンスターになりたくてなったのではない。
自分の感情を拒否されたから、認めてもらえなかったから私は見えない怪物になったのである。
今更何を言ったところでもう遅い。
私は弟に対して取り返しのつかないことをしてしまった。
そして今頃人間面して後悔している。
そんな私を弟は一生許さないだろう。
私は弟に嫌な思い出を蓄積させて、間接的にひきこもりを手伝ったようなものだ。
私にも、家族にも、誰にも、弟は安心して心を許せない。
そんな心を赦すような環境を私たちは作れていない。
そんな人間を、冷たすぎる家族を、弟が信用できるわけがない。
「責任と信頼」「愛情」「家族の絆」・・・
私たち家族に一番欠けているものを弟は教えてくれている。
<61> NAC NAC ■2004年01月06日 火曜日 21時05分27秒
少しづつ書いていこう。
私と弟は年子である。
彼が工業高校卒業して引き篭もるまでは、彼も表面的には、ごく普通の、友達もいて、趣味もあって、別に愚連て非行にはしったこともなく、特別良くも悪くもない、どこにでもいるような高校生だった。
そのどこにでもいるような高校生に事件は起こった。
技術系の専門学校に進学が決まっていた矢先、彼はバイクで遊びに行った出先で、チンピラまがいのおっさんの車にぶつけられて利き手の指の筋を伸ばして、彼は進学を1年遅らせリハビリに努めたが、進学希望先の返事は無情にも「NO」だった。
当時「家族全員がお互いの心の動きに無関心」なのが当たり前の我が家では、誰も傷付いた弟の心に寄り添う術すら知らなかった。
誰も経験してこなかったし、その必要性すら認識して家族の話題になることすらなかった。
そもそも我が家には会話がないのである。
あるのは両親の世間への悪口と仕事のこと、天気のこと、だけである。
思いやりや労りを知らない、永久凍土のような家族である。
我が家は家族なんかじゃない。
うちは「感情を持たない持たされない」囚人が一緒に寝起きしている、神経(感情)麻酔ガス充満の牢獄のようなものである。
それがうちでは30年間毎日続いてきた。
うちでは「感情が凍っているのが当たり前」だから凍っていることすら誰も気が付かなかった。
たぶん弟はその不幸に(無意識でか意識上でかは今の私にも察し辛いが)一番早く気がついたのであろう。
だが弟は自分で「なんかおかしい」と気が付いても、家族皆「おかしいのが当たり前」で来てしまったから、そのもやもやを表す言葉が弟には見つからなかっただろうし、家族の誰一人として、そんな苦しんでいる弟の内面に目を向けようとしなかった。
我が家では「感情を出すことはタブー」だった。
「自分がどういう育てられ方をされてきたのか?」向き合わずに親になってしまった父親のせいで、
自分が感情を殺されてきたのを意識上において認めるのが嫌で、その辛さを自分の子供にも、家族にも無意識に強制しているのに、全く罪悪感がない父親のせいで、
今現在も私が「弟の感情を聴いてやれよ」と言っているのに、一向に何ら改善策を見つけようともしない父親のせいで、
子供がどんなに精神的に苦しんでいても「あいつは親の言うこと聞かねぇからこうなっちまったんだ。あいつは精神弱いんだ」で、全然自分たちの養育の仕方の間違いを疑うこともせず、「悪いのは全部こども」で片付けてしまう父親のせいで、
私が「ひきこもりの番組見よう」「弟のことで話そう」と誘っても、一向に耳を貸さない父親のせいで、
私は悩んでいる。
法律がなければ殺してやりたいくらい憎んでいる。
だけど弟は、自分の想像したくないくらいに、自分以上に怒っている。
もしかしたら「怒りを忘れるほど」弟は怒っているのかもしれない。
彼の怒りは自分自身で狂ってしまうほどの怒りだろう。
だから弟は自分自身の感情から乖離して引き篭もることで、自分の心の平安とバランスを保とうとするのだ。
自分の感情を言葉にできないから悩んでいる。
それを家族の誰もわかってあげようとしない。できない。
なんなんだ家族って?
これが家族なのか?
こんなんで家族と言えんのか?
こんな家族だったら元から作るなってぇの。
糞親父。マジぶっ殺してやりたい。
少しでもいいから手を休めて弟の気持ちを考えろってんだ。
なんでそんなこともできねぇんだ?
親父には子供はかわいくねぇのか?
その訴えを弟に代わって私は投げかけてやりたい。
あの分厚い面してのうのうと生きてやがる馬鹿野郎に向けて、私はぶちかましてやりたい。
なんで目の前に「苦しくても言葉にできずに苦しんでいる」こどもがいるのに何にも感じねぇんだ?
親父の脳みそは恐竜か?
マジで脳みそに、高電圧の直流で電気ショック喰らわせてやりたいわ。
どこぞの医大で脳みその解剖実験に使ってほしいくらいだ。
どうやったら人間ここまで感情が亡くなるのか?
例え親父が死んでも俺は文句は言わん。
あんなボケでも人様のお役に立てて死んでいけるなら、こちとら願ったり適ったりだ。
「こうして訴えている子供の感情に見向きもしない親が、何食わぬ顔をしてまだ生きのびている」と思うだけで私は怒りの頂点に達しようとする。
だから私は書きたくなかったのだ。
弟の痛みも、自分の「わかってあげれなかった」罪悪感も、両親の無関心さも、いろんなものがごちゃ混ぜになって自分の中で葛藤している。
弟に対して「なんとかできるならなんとかしてあげたい」罪悪感の裏返しの自分と
「もう関わりたくない。俺は一人で生きていくんだ」と冷酷で無情な自分と・・・
私には馬鹿親の気持ちがわからない。
どうしてそこまで弟の気持ちを無視できるのだろう?・・・・・
それも感情鈍磨の成せるわざなのだろうか・・・・・

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This script written by Shintaro Wakayama.