どうやら一区切りつきそうだ。〈117〉のつづき
あれから私へのHの脅迫はない。そしてKAからの謝罪も相変わらず全然ない。 でも仲裁役のWさんから私が聞いたところによると、Hは「いつかK(私)に仕返ししてやる」とか言ってたらしい。とんだ逆恨みだ。馬鹿はこれだから困る。基本的に今回の暴行事件は私とKAの問題なのに、Hは「身内だから」「クラブから犯罪者出しちゃまずい」と横からしゃしゃり出てきて、脅迫が通じなけりゃ逆恨み。もう典型的犯罪者パターンで、短絡的思考回路だ。 私はHからの40分んにわたる脅迫を殆ど黙って聞いていたが、何度Hの矛盾点を論理的に突っ込んでやろうと思ったことか! でもそうしてしまうと「Hの怒りに油を注ぐだけ」と私はわかっていたので、私は大人しく(時にはHの矛盾に失笑しながら)冷静に聞いていたのだ。ほんと録音して皆に聞かせてやりたかったぐらいだ。 ここで「バイクばっかり乗って人間的なところを成長させてこなかった」Hの話は中断するとして、KAの話に戻る。
それにしてもKAは凄い男だ。人を殴っておいて翌週末も平気な顔をしてバイクになっているんだから! いったいどういう神経をしているんだろう? ACの「困ったちゃん」の私でもその無神経さは疑わざるを得ない。 たぶんKAは、奥さんや子供には今回の暴行事件を話していないのだろう。 もし私がKAの身内だったらとっととKAに謝りに行かせる。じゃなきゃ離婚だ。 それは道徳的に当たり前のことだが、経済的にもKAは「今年家を新築してローンがいっぱい残っている」と前自分で言っていた。私は詳しいところはわからないが、KAが裁判に負けて「前科者」となったらローンは解除になるのか? そして「KAは前科者」ということが彼の会社の人事部に知れたら、KAは解雇、もしくは周りの目で居ずらくなって会社を辞めざるを得ないだろう。 50からの、それも前科者の再就職。このご時世にかなり厳しいのは誰が見ても明らかだ。 たった一言「あの時は俺もカッとなって殴っちゃって悪かったね」とKAが後日頭を下げれば、こちらも顔見知りだし「何が何でも裁判」というわけではなかったので、自分が医者にかかった診断料\30,000さえもらえれば、私もKAを訴えることもなかったのだが、KAは仲裁役からこちらの意図(落しどころ)を聞いているのに、2週間経っても私への謝罪の意思を全く見せない。 マジでKAは裁判で勝てるとでも思っているのだろうか? ちゃんと証人もいて、こちらは同級生の現職警察官や30分\5,250の法律相談にも相談しているというのに。 それと今回訴える前に私は千葉県のK警察所に足を運んで、たまたまそこに居た暴力団担当のS氏にも「1警官として、1第3者として」アドバイスを受けた。 それによると「Kさんが『傷害』で相手を訴えればこちらはいつでも受理するけど、過去の判例や客観的に見て、今回の怪我は「どこまでが転倒による怪我で、どこからが暴行による怪我なのか?」判別しにくいので、初めから『傷害』で訴えるよりは、証人もいて100%立件できる『暴行』で訴えた方が裁判官の心証もいいよ」ということで、私はS氏から非常にナイスな助言を頂いた。 私も法律には無知なのだが、ここで知らない人の為に簡単に傷害と暴行の違いを。 本当に簡単だが、傷害とは「誰が見ても明らかに傷跡が残っていて、裁判で証明するのが楽(と言ってはなんだが)」 方や暴行は「これといった傷跡は見えにくくて、証明するのに特に第3者の証言が必要な場合が多い」 以上、間違っているかもしれないが両者の違いはざっとそんなところだ。 先日もお笑い芸人の暴行事件の判決があったが、あれも加害者が初犯で反省しているということもあり、簡単な略式裁判(罰金30万円)で結審した。でもそれは刑事での処罰で、民事ではない。 たぶん私の裁判も年明け同じような結果になるだろう。 そしてKAが裁判で負けてから私に謝ったってもう遅い。こちらは仲裁役も頼んで2週間も待ってやったんだから。 立場が全然逆だっつうの。私がKAだったら「速攻で訴えを取り下げてもらえるよう」手を回して、私との面会を求めるだろう。
「1言謝らないために前科者」そういうことをKAは50年も生きてきて身に付けてこなかったのだから、ここで痛い思いをして身に付けてもらうしかない。 自分のけつは自分で拭かないとねぇ。それが社会のルール「責任」ってもんだ。 それにしてもよかったよ、KAに暴行されてもあたしゃとりあえず意識もはっきりしているし、なんとか(痺れはまだ残っているものの)五体満足だから。 これで暴行されてうち帰って自分が意識障害になって、相手も誰だか思い出せなくなってしまったらほんと泣くに泣けないよ。 「カッとなったら殴ってもOK」の無法者のKAには、断固として社会的責任とってもらわないとね。 ほんと悲しいよ。
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