怖い。怖かった。いや、まだ怖い。 怒りで荒くなった、夫の足音。 私の猫!何かされる?
降りていった。 荒々しい。引き戸を叩きつけるように閉める。
きっかけは、猫のささやかないたずら。 「叱るつもりで追っかけてた」 「どうして、ささいな事で、カッカして身体表現するの?」 「悪い癖だと思ってるよ!」 「あなたがしたこと、すぐよみがえってきて、怖いんだよ?」 「されたと思ってるだけじゃないのか?!」
自分の暴力、覚えていない、彼。 殺される、そんな、気がしていた。
今私を守るのは、離婚の意志。 今何かすれば、法的手段に出ると、彼が知ったから。本気で怒った私の、やり口の汚さを、知ったから。
家族を殴るのは、当たり前だと思っていたんだって。 家族だから。
少し落ち着きました。
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