今度の車、記念すべき私の助手席第1号は「予想通り」エロ仲間のMだった。購入が年末ということもあってバタバタしていた私は、ジョーカーである「30過ぎた」T嬢を誘えなかった。言い訳ばかりで根性なしである。 そのお馬鹿な私でも「安定した関係」を崩すのは怖い。それを失くしたら最後、飲みに誘えば必ず付いてくる「ありがたい女」は他にはいない。 まして私は30過ぎているのだから、最後の切り札は崖っぷちまで取っておきたい。 そしてそんな私が悪友Mを乗せてどこへ向かったかというと、もちろん風俗だ。 それは俗世間で言う「やり納め」ってやつで、今年の末こそは私はMと一緒じゃないことを願うのだが、Mの奴は「記念すべき第1号」として乗せてもらっているにも関わらず、私の車を「風俗相乗り号」と笑いながらぬかしやがった。私はまさしくその通りだと思い一緒に笑ってしまったが、持ち主として黙っているわけにもいかず「ここで降ろしたろか?」と、きっちりMに貫禄入れといた。 そして2人してニコニコしながら指名なし(私が毎度お世話になっているMさん休み。この時点で私は嫌な予感)で店Nに入ったのだが、私は運が悪かったのか?血迷ったのか?予感が当たって「今までの風俗人生で結果ワースト5に入る」女性を選択してしまい、最後私は妄想で逝くには逝って、結果最悪の事態だけは免れたが、私の前戯が下手なのか?相性が悪いのか?それとも相手が不感症なのか?(たぶんお互い)全然気持ち良くなくて、おまけに何故か私は自分がやってることに義務的なものを感じて、「早く終わらないかなぁ」と苦痛で苦痛でしょうがなかった。 そんなわけでさっさと済ませて店を出た後、風俗大王の私は「せっかくのやり納めがこれじゃなぁ。2連チャンで今度は指名しようかなぁ」と思ったが、連れの「(満足した)Mを待たせるのもなんだなぁ」と思って、私は後ろ髪引かれる思いで泣く泣く店Nを後にした。 しかし悶々とした私は、帰りにMとビデオ屋寄って「10本まとめて\3,000!」のポップに釣られ、Mと相談し、結果折半して購入することに。 もちろん帰宅後私は速攻でお世話になったが、こちらは内容的にお買い得で、またもや私の「捨てられない」家宝が増えてしまった。 「は〜あ。こんなことなりゃあたしゃ風俗行くんじゃなかったよ。エロビデオの方が気持ち良くてよっぽど安上がりだ。今度からMさん休みの時は付き合いでも止めとこう」 そう思いつつもたぶん浮気してしまう(だろう)私。 例え性犯罪で捕まっても家宅捜索だけはうけたくない(真に身勝手な)今日この頃である。 大阪のネオンが恋しいなぁ。
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