好きなのはセックスではない。セックスによって必要とされる感覚だ。 いろんな手を尽くして相手を喜ばせることが自分にとって嬉しいんだ。 でも相手を満たしたという満足感と、自分が満たされない不満が残って嫌な気分になる。 自分を道具化してると思う。同時に相手のことも道具としか見てないと思う。 だから寂しくなる。そしてまた体を求める。 それだけでは飽き足らず、他の異性を求める。 もっと、そして完璧に自分を満たしてくれる異性がいるとどこかで期待しながら。 でもその期待はいつも裏切られ、失望と怒りと不信感に変わる。 自傷行為としてのセックス。 汚れた自分と道具化して傷つけてしまった相手に快感を感じるのと同時に、 母親への復讐もどこかで感じる。 「アナタのバカ息子は、アナタに貰えなかったものを異性に求め傷つけ、 さらには自分をも傷つけてますよ」と。
|