保育園時代の思い出。 『大きくなったら●●になりたい』っていうのを書くことになった。 多分、自分は思いつかなかったんだと思う。考え込んでいた。 そこへ、耳に入ったのが、いつも皆と同じようにいろんなことができないグループと見なされている園児たちの方についていた、保母さんの言葉。 「ほら、いいから『およめさんになりたい』って書きなさい」
その目が自分に向けられるのが怖くて、慌てて『お花屋さんになりたい』って書いた私。 なんとなく、最近、よくこのことを思い出す。 私は、結局、本当になりたいものがわからなかった。 いや、わかってもそれは書いちゃいけないと思ってた。 小学校の頃には、本当の夢は叶わないから書いちゃダメだと思って、 「管理栄養士になりたい」とか「薬剤師になりたい」とか書いてた。 それは、私がなりたい職業じゃなくて、母が私にさせたかった職業。 でも、これを書けば、学校でもまるく収まった。
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