中学の塾の話し。あまり書きたくないし、書いて意味があるのか疑問だが,無理しない程度に書いてみる。とにかく嫌な思い出しかなかった。特に夏に,ノートを買いに行ったとき、「A部屋でもなきゃB部屋でもなきゃC部屋だ」と怒鳴られたのは今でも覚えてる。下の部屋から階段越しに声が聞こえて。確か格子付きの窓だったかな。いやトイレだったかな。とにかくその窓から隣りの家とか暗闇が見えた。
A組みが終わるのを待っていて、その間は親密な空気があった。N,H,A,T,G,Y,自分の6人で家の前で話しをしていた。Kがバレンタインデーの前日に文句言っていたのも覚えている。Kの家には勉強しに行ったこともある。
その大勢で,親密に下らない話しをしているという感覚は ―例え自分が話しに加わっていなくとも― なかなか良いものだった。異性についても話した。
暗い街灯の中をGちゃんと自転車を押してかえる時の感覚も,あの頃は沈黙が嫌だったが,今思うと決して不愉快なものではなかったようがする。何かしら温かさのようなものがあった。Gちゃんは,次の日の朝練のこととかを話して、僕はそれを笑って聴いていた。あの頃から無口だった。人が何かに対して「だるい」とか「面倒くさい」とか言うのが羨ましい反面,こいつは弱い奴だと思っていた。今なら共感できるのに,そう言わせない何かが自分にあった。Gちゃんが風を引いたとき宿題を届けに行ったことがある。Gちゃんが届けに来てくれたこともある。恥ずかしくて自室から見ていた。休んだメンバーには宿題を届けにいく。そんなやり取りをする時に何かしらの温かさを感じた。笑った。苦笑いではあったが・・・。
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