中学の一学期の終業式にもらう「夏休みのしおり」みたいなのを真面目に読んでた。「夏休みは気分が開放的になりがちです。規則正しい生活を心がけましょう。また冷たいものの食べ過ぎ飲みすぎに注意しましょう...etc」僕はそれを読んで「うーむ,そうであるのか」と納得していた。ただ実際に夏休みに入ってみると自己指導力というか自律性が全くなく,いかに他律的であったかを思い出す。僕は部活をやっていたから生活は規則正しかった。でもそれは自立じゃない,他律だ。 それから「時間と仕事量の関係」が全く分かっていなかった。例えば苦手な数学をやらなければならない時はもう絶対TVなんま見るもんか,っていうモードでやるんだけども,それが自分の首を締めているのに気がつかなかった。上手く説明できないけど,僕はいつも結果や中身より,過程や形式、儀礼的なことを重んじる傾向があった。例えば苦手な科目は,じっくりのんびり時間を掛ければいいや,という考え方ではなく,「苦手なら科目なら授業の頭から尻まで,ただの一言も聞き逃すな,お前はできないんだから血眼にならないとだめなんだ」というわけのわからない強迫的な態度を取っていた。今はその理論の不毛さがよくわかる。難題こそ時間をかけなければならない,という事実。
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