毎日仕事で何十人というお客さんと接する。その中で本当に様々なタイプの人間がいるとしみじみ思う。これでもかというほど腰の低い、立場が逆じゃないか?と思うほど店員の私にお礼を言ってくれるお客さん。反対に〈俺は客だ!〉と言わんばかりに全てをやってもらうのが当たり前だと思ってそーなお客さん。(サービス業ではどこまでが提供範囲かはっきり区別されてないんだろうなぁ?だから曖昧で〈前の客にはしてやったのに、何で私の時はしてくんないの?〉とか小声で言われた時もあった。そーゆーのは普通に考えてお客さんの混み具合とか許容量をこえてそーだとか。理由はあるのに。相手は〈してもらえなかった〉という事実だけしか受けとめず、まわりの空気やこっちサイドのことはまるでお構いなし。それに大体。私の職場は、そこまでのサービス提供の義務はないと思う。全部のお客さんにそこまで面倒見ていたらキリがない。私の職務はお客さんに対してはあくまで会計が主でしょ?と思う。)一人一人短時間しか相手をしないのに人間性がちらっと見え隠れする。仕事の流れからいくとまわりの雰囲気を感じ取ってくれたり支払いを手早くしてくれるお客さんは作業がスムーズに運ぶ。忙しい時は余計にその様なお客さんが有り難いと感じる。少しでも時間のロスが減るし。それに私が言うのもおこがましいが〈マナーの良いお客様〉は店側も気持ちがいい。でも。店側はお客様を選べないから店員が臨機応変にお客様に合わせるのが常なのだ。ただ。ふと。人間観察してみると、様々な人間性に触れられて面白い。もちろん嫌な思いも沢山するが、場数を踏んでこそわかってくる。嫌な事もあれば人間的に素敵なお客さんに会えて嬉しかったり。マイナスとプラス。足したり引いたりして。毎日がめぐる。
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