以前、職場にパートできてくれていた年上の女性がランチに誘ってくれた。母と全く同年代で、偶然にも故郷も同じ人。 私にとっては[パートのおばさん]だったのに、いろいろと気にかけてくれているのに気づいていた。彼女の子どもと同じ年代なので、娘のように思ってくれていたようだ。 いつもならまだ寝ている時間の、親子ほど年齢差のある人との食事。 正直言えば、苦痛だった。 きっと、愛想笑いして、相手が好みそうなコメント返して、適当に話合わせて…って、優等生なことをしてしまう自分が容易に想像ついたから。 「ソツがない」ということなのかもしれないが、いつもイヤになる。こんな自分は。
だが、こじんまりしたレストランのカウンターで、私と彼女は色々な話をした。彼女の生い立ちを、私の生い立ちを。 その人も、子どもの頃から辛い思いを抱えてきた人だった。 結婚した後は子育てに悩み、今でも悩みを抱えていた。 『あなたが頑張っているのを見て、放っておけなかったのよ』 と彼女は言ってくれた。 うれしかった。 いつか、自分と同じ苦しみを抱えている誰かに出会ったとき、私がその人を少しでも助けられたら。 ACであることで、誰かの苦しみを理解できるなら。 ACで良かった…とは言えないけれど。 言えないけれど…何か、救われるものがあるのかもしれない。
人生の先輩に感謝した一日でした。
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