お金。 うちは裕福だ。と、言われる。 どうもそれは当たってる。 でも、私は自分の欲しいものを買ってもらった記憶がない。
高校生になっても、気持ちは満たされなかった。 だからバイトして自分で稼ごうと思った。 でも、できなかった。 猛反対。 20すぎてから。 なんでも20すぎてからだった。
だからお金が欲しいと言った。 お前は贅沢だ。お金がないんだ。 通帳はマイナスなんだ。みてみろ。知ってるか? どのくらい光熱費がかかるか知ってるか? 電話代がいくらか知ってるか? 知らない。そんなの知らなかった。 知らなかった私が悪いのか? どれだけ他人に、金持ち、家がでかい、土地がある、アパートがある 言われたって、うれしくない。なのにそれが自慢になってた。 金はない。 ないんだといわれるとほしくなる。
いつもさんざんたのんで、すごい心労をともなってやっとおこづかいをもらう。友達と遊びに行くための金をもらう。 金をくれという行為がいやでいやでたまらない。 今もそうだ。 そして、親の行為で金をもらったときもなぜかとてつもない苦痛だ。 それが1000円でも、500円でもだ。 ジュース代以外は苦痛だ。
母はずっと金がないと言う。 そしたらこないだ父が言った。 「あいつの通帳に100万は入ってるぞ」 父は酔った勢いもあってぽろっとこぼした。
私には二人とも理解できない。
恵まれているんだといわれても、私には理解できない。 足りないんだ。
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