ココちゃんは言いました。「私、甘くてもっちりしたバナナが好きなの。」 するとララちゃんは言いました。「私は酸味があってみずみずしいみかんが好き。」 二人はにっこりして「ふーん、そうなの。」と言って、それぞれ自分の好きな果物を買いました。 そこへ二人の友だちのピピとルルがやってきました。 みかんの好きなピピは「ココ、バナナが好きなんておかしな人ね。普通、果物といったらやっぱりみずみずしいものが一番に決まっているでしょう?」とココを呆れた目で見ました。 それを聞いたルルは「私も実はバナナが好きなの・・・ほんとに私って変よね。あまりみかんを食べたいと思わないなんてだめだとは思うんだけど・・・」と恥ずかしそうに言うのでした。 するとココちゃんとララちゃんは不思議そうに言いました。 「二人ともどうしてそんなふうに言うの? 私たちお互いに相手がどっちを好きでもかまわないわ。 ただ、自分の気にいっているものを買うだけよ。」
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