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私たちの物語 - 鏡の中の「私」(フィクション等)・過去ログ No.53
メッセージ数:1060件

<1060> 秋 ■2010年06月29日 火曜日 01時23分53秒
場所はいつでも私に冷たくて優しい。

いつかまたその場所にいったら、懐かしく思う。

何かを感じることができるって感情があるってことに
疑いをもつ。
思いは一つのようでそれぞれ違う場所から辛さをもってやってくる
<1059> sora ■2010年06月28日 月曜日 01時43分27秒
不可解なあかいもの


大切に育てているシェフレラの葉が、
黄色くなってばらばらに枯れ散る夢をみた。

鉢替えしようと手に取ったら
もうずっと前に 株は弱りきっていて
根と茎とがつながっていないことに気づいた。

それなのにみとめたくなくてどうにかしたくて、
てのひらの上の茎を、黄色くなった葉を、
足元に落ちた葉をみつめながら、
どうしたらいいかかんがえていたんだ。

しんじられないようなおもいのまま、
なかば呆然とした悲しみを感じながら
鉢のなかの根っこを覗き込んだら、
その中央には トマトのように真っ赤な、
心臓のかたちの核があった。

根っこらしきあかいものは、
誰にも知られずに、
静かに鼓動しているようだった。

わたしは、それをそのままにしていたいと思った。
わたしが手を触れられるものでも、
どうにかできるものでもない気がした。

動物か植物かもわからない、
得体のしれない、
けれど確かに生命であるもの。
そしてまた水を必要としているもの。

そんなものであると感じていた。
<1058> うろこ ■2010年06月27日 日曜日 21時12分12秒
やりきれないことが多すぎて、そして、自分の弱さにも嫌気がさして、
とにかく誰かを、何かを、「やっつけたい」という気持ちになる。
刺々しい気分を、「はらしたい」という気持ちになる。
ほんとうは、ただ穏やかで心地よい時間を過ごしたいだけ。
ほんとうは、ただ静かに、眠っていたいだけ。
それができずに、何かに、ただ感情をぶつけたくなる。
そんなことをしても、意味はないと知っているのに。
<1057> めさ ■2010年06月24日 木曜日 23時31分48秒
早く向き合ってあげないとね。
でもこわいから逃げてばかり
こわいというか、大人の理屈だね
子どもの私に対して、実際に自分が子どものころに
大人にされた仕打ちを再現しているね。
あなたをいじめても自分に跳ね返ってくるのにね。
今の私を満たしたら迎えにいける気がするけど、
本当はいつでも行けるんだよ。
少しずつあなたに近づきたい。
<1056> 秋 ■2010年06月14日 月曜日 23時57分11秒
会いたい。どっかに偶然ないかな

会って誰にも見せたことない顔や化粧で生きてみたい

きれいだよって言われてみたい
おばさんになっても、ずっと昔みたいに変わらないねって
GAGAのPVみたいにサングラスに写るあなたを見ていたい、閉じ込めたい

鏡の中に二人っきりで閉じ込められたい
いつか会えるといいな
<1055> aiai ■2010年06月08日 火曜日 02時21分06秒
悲しい時には泣きますか?
涙が流れますか? それは人間らしいことだよ

悲しみも、悔しさも、惨めさも、哀れさも、恥の気持ちも、
何も無い すべては無になり 心の入り込まない 入らない

仮面をつけた人は、人なのかい? 人形というものだと、誰かが笑っている
悲しいことに、仮面は外れない 一人でははずせない
二人でもはずせない 時間の流れの力を借りて わずかずつ
仮面は、顔の上をすべるように移動していくようだ

死ぬ頃には 素顔がいくらか 見えているだろうか
<1054> さよ ■2010年05月12日 水曜日 07時02分17秒
歯が痛い。


いつもより入念に歯を磨いてみる。


歯が痛い。数日前から、ときどきあったっけ?今さら。…虫歯、だよね。


痛みが我慢できなくなってきて、自分ではどうしようもないくらいで。痛みの合間に、ようやっと歯科医院に予約の電話を入れる。歯医者は盛況らしく。予約空きは来週。歯が痛いのは、今。


なのに。だけれど。


普段の手入れをおざなりにしていた。観察も。何度か痛みはあった。感じていた。自分が、ここまで先延ばしにしたんだ。


代償は、長期の通院(歯医者曰く。治療は少しずつでないとよくないらしい。一気に治療して欲しいけれど)。それに伴う出費。


待ち時間も含む、通院の時間。医療費、交通費。治療の際の、心身共の痛み。さらなる我慢。ツケを上乗せて支払うものは、それから?


歯磨きとか、日々の手入れや観察を怠っていた。痛みに気づいても先延ばしにした。自分自身の行いのツケ。


「お大事に」


まったくだ。するのは自分で。受付で声をかけた、ピンクのナース服を着たおねぇちゃんではない。
<1053> 秋 ■2010年05月10日 月曜日 08時02分50秒
ジャズのセッションのようにアドリブなようで計算し尽された曲を
聞いていて、すごく官能的で鳥肌が立った。
わざと泣かせようとか感動させようとするのってどっか本能的に
分かるし、拒絶しちゃうけど。
プレーヤーが本当に楽しそうに無邪気に演奏してるのって
見ていて聴いていて楽しさが乗り移るようなきがして

最近ジャズの動画をみて一人にやけてるけど。
何にも考えずぼーっと見てるのもいいな
なんか別の世界に行ってるみたいで
<1052> 秋 ■2010年05月06日 木曜日 23時20分20秒
プレゼント

必要ないのにしつこく生きてもう30才。
幼きころから死を考えていたのに臆病は行動に移せず
こんなに生きてる。

母に送った花も予想以上にキレイじゃなかった。
ぱっとしない私色。
母のためにって選んだのになんか誰も好きじゃないブーケ。
おまかせじゃないのに。

母の持つ明るさに似合っていない花。
私は誰かを思っても違う方向にむかっているみたいに。
母は明日花をみてありがとう、きれいだねってきっと言うんだろうな。

薄いピンクのバラもあたしの皮膚みたいに澱んだピンクで
薄き気味悪い趣味だ。
<1051> うろこ ■2010年05月05日 水曜日 15時26分31秒
きっと、閉じ込めておきたいんだろう。
目を閉じ、耳をふさぎ、自分たちの足の下に何があるのかを、
見ることが怖いんだろう。
うすうす知っていて、自嘲混じりに「期待する方がまちがってる」
なんていうのは、見たくないものがそこにあるから。
後ろめたさがあるから。
言葉のすり替え、問題のすりかえ、見ないふりをする。
得意技だ。
<1050> sora ■2010年05月04日 火曜日 00時01分50秒
映写

怜悧なあなたの双眼に吸い込まれる。
その目に私は愚鈍な者として映っていることだろう。
わたしはあなたからの視線を振りほどこうと躍起になる。
おそれるがために空回り、もどかしさに泣けるのだ。

わたしは吐き出しきれない悲しみを、あなたに重ねる。
疲れきっていながらそこから抜け出せなかった私を。
穏やかさを、心安さを、求めながら得られないもどかしさを、
あなたに映して感じているのだ。

行く先への不安を、あなたとの間に生じる葛藤でごまかしている、
わたしの卑怯さを、おそらくあなたはまだ知らない。
けれど私の臆病さに、あなたは気がついている。


わたしとあなたは何で触れ合おうとしているのだろう。
悲しみで触れ合うことに慣れすぎた感情は、
いまだそれを求めているのだろうか。

私が後ろ手に握り隠しつつ求めるのは痛みだろうか。
同情だろうか。
それとも幻想だろうか。

あるいは、そのすべてだろうか。

(かなしいのは、そんなわたしの姿に、
 ほんとうは私自身気がついているからだろうか)

慈しみで触れ合いたい。
のどかで、あたたかな心地よさに満たされたい。
あなたがその方法を知らないなら、
その先には怒りと別れとが待ち受けている。

遠くからあなたに微笑んでいたい、と望むけれども、
わたしがそこまでの愛をたずさえることは可能だろうか。
わたしがおろかな選択をしないことは可能だろうか。

あなたのことが見えないように感じるのは、
あなたのことを見ようとしていないためなのだろう。
きっとあなたは、あなたのままでそこにいる。
<1049> さよ ■2010年04月24日 土曜日 04時53分58秒
存在価値。


「あぁはなりたくないよね」。


役に立っている。役に立てている。


「役立たず」より、ずっといい。


ベターな選択をしている。


しているんだけれど、な。


自分にできること?自分ができること?どうしたら、いいというのだろう。
<1048> 秋 ■2010年04月22日 木曜日 14時40分26秒
少しの位置のズレも分からないほどの現実に疲れた

あなたの位置ももう誰かがそこにいるよ

波のように行ったり来たりする感情に振り回されて


小さいころの自分が重なり続けて
ドミノみたいに倒れていってしまえばいいのに

私が消えてしまっても社会は何もなかったように生活が続いて
悲しむ人もいなければ、楽なのかな

どうして涙が出るのかな
わざわざ他人にアピールする必要性もないのに
心で泣けるから

泥濘に足をとられて
私の足を引っ張るのは私自身であることにわかったから
助けることはしない
<1047> ソラ ■2010年04月17日 土曜日 23時24分35秒
だれかととえば


あなたはだれなのだろうと、いつも問う。
わたしのこころに住むひとに。


疲れきったあなたの姿に
それでもなお笑おうとするあなたに
やさしくあろうとするあなたに
切なくなるけれど、
それを伝えることもままならない。

あなたに会いたいけれど、
会う度にあなたは疲れている。
わたしはじわりとひろがる悲しみのなかに沈む。
わたしにはもうそれらの悲しみと愛との区別がつかない。

幼いわたしは、
その切なさを、甘美なものとして味わうことにした。
そうすればこころがちぎれることはないのだから。

そうして、
苦しくてつらい感情のすべてにあまい感情を付け加えたのだ。
その後のことなど、かんがえる余裕などもなく。


そうしていつしかわたしはきがついた。
わたしはわたしがだれかと問うことをやめ、
わたしはわたしの感情をあじわうことをやめたのだ。

けれどわたしはもう、
あなたがだれかをしっている。
あなたはわたしのこころに住んだ、幻の父であり、
感情の半分を失くして生きたわたしの半生の、
かなしい残像だ。

そうして、生きることを愛そうとした過去の私からの、
伝言を伝えにきたのだ。
この世界にある事象を愛そうとしていた頃の、
心象を伝えにきたのだ。

あまりに、わたしがすべてを憎んでいたから。
うらやんでいたから。
恐ろしくて悲しい出来事ばかりに心を奪われていたから。

わたしはあなたにとらわれていたけれど、
ほんとうはあなたは、私を解放するためにそこにいたのだろう。
<1046> 秋 ■2010年03月30日 火曜日 01時13分47秒
ずっと後ろを歩いてきた

抜かしたくない

その後姿だけでよかった

あなたの先には私の知らないものがあるのでしょう

美しくて幸せで明るくて

なら、後ろからあなたが捨てていったものを一つずつ
私が拾っていくから

悲しみや怒りや嘆きや弱いところ
どんどんたくさんの人の荷物を背負い込んで
身動きとれなくなるまで
ネガな感情なら素直に受け入れられる
どんな時でも笑える準備しておくからね
<1045> 諦 ■2010年03月26日 金曜日 19時06分19秒
出せない手紙


前略
私は先生を相手にパワーゲームをしていたんですよ。アディクション業界でいう「パワーゲーム」とは、議論に勝ちたいとか、そういう意味じゃないです。どちらがどちらに対してより「(権)力」を持てるか?です。普通にしてたら私の負けは必至だ。先生が「この患者は妄想型人格障害だ」と言い、私が「違います」と行った場合、世間の人はどちらを信じるか?9割の人は先生を信じるでしょう。(もちろん役所も裁判所も、だ) それは先生は医者で、私は精神科に通う患者だから。
先生の言動にチラホラと、「結果 私が苦しむような事態になる」ことが見え始めて、私は「負けられない」と思った。先生を好きになったら、苦しむのは私だけじゃない。結果、先生も困ると思った。私は先生のために頑張った。自分や夫や子供のためではなかった。私と先生の力は拮抗してなければいけない。世間的に 圧倒的に不利な私は、先生に好きになってもらいたかった。「この女が苦しむような事はできない」と思うくらい。
それが「操作的なパーソナリティ」に見えたのでしょうかね? 実際には、私は典型的B型女で、人に(あんまり)かまわれたくないし かまう気もない、という性格です。
先生が、好きです。理由は・・・・分かってるけど書かないヨ。
それでは、お体に気をつけて。
<1044> 秋 ■2010年03月17日 水曜日 20時02分04秒
この世では会えない君へ。

生を受けるって意味も、そして生み落とされることなく
暗いブラックホールに逝ってしまう君と僕の運命のいたずら。

その存在をしってしまったことを言葉で表すのは難しい。
君は、きっと酷い人間だと思うだろう。
エゴから生まれた私がまたエゴでその存在を消してしまうのだから。

自分のことではないけど、やはり身内だし。
<1043> 諦 ■2010年03月13日 土曜日 19時29分27秒
「操作的なパーソナリティ」と紹介状に書かれていた。
悪いね、私、人を操作するほど 関心ないんだ。
人に干渉されたくないし干渉されたくもない B型気質そものなの。

私は、先生を操作したかったの。他の人じゃない。先生に、私を好きになって欲しかったの。好きだと言ってほしかったの。
そのためにおしゃれもした。化粧もした。それが「操作」?
それを「操作」というんですか、精神科医は。フツーの女の子がフツーにすることじゃあ、ないの?

それとも私がもの作り部だから、その事なのかな?誰でも創作する人は、なんらかの意図を世の中に発信しようとするものね。でも、それをもって「操作的」というの?

自分が操作されてる気でもしたのかな?私はただ・・・・・・。そう。大泣きしたい。そんな風に思われてたなんて。当りだけど。当りだけど、「操作的」。「私を見て。好意をもって。あなたと一緒にいたい。」それを要約すると「操作的な人格」。

それでも、好きだよ。そんな不器用な言葉を書く あなたが好きだ。
<1042> 秋 ■2010年03月04日 木曜日 23時00分33秒
ハッピーエンドじゃなくてもいい、悲しい終わり方であっても
期待を持たせた負の終わり方だって、時に素敵に見える。
作られたものであっても関係なくて、無理にポジティブにしなくても
いいじゃない。

常に顔色を伺うだけの人生だって
ピエロになって他人の幸せを願うのだって生まれた時の役割
なんだって開き直れば
あの人も優等生でもてもてででもどこかさみしげな背中をしてた。
小学校の帰り道、お寺の坂道を少し焦るように一人で歩いてた。
初めて意識した時も、どこかさみしい顔をしてた。

今思えば憧れじゃなかったのかな
同じにおいがして、こいつも無理してるんじゃないか?
って、気になって。
余計な部分が落ちて今ふとそう思うよ。

やっぱりいつか会いたいなって思うし、色々語りたい。
純愛というより、ただの私の独りよがりかもしれないけど。
<1041> 秋 ■2010年02月28日 日曜日 19時21分19秒
何か対象があると、感情がわく
怒りでも笑いでも
そんなことに気がついたのはいつの日か

自分を大切にってトイレにはってありそうなポスターの
キャッチコピーみたいだ
無になりたいっていつからか考えてた

少し腕がぶつかったからってばばあに電車で絡まれた
普通の顔して人びとに紛れ込む危険人物が
あなたの近くにもいるかも
自分より弱者に矛先をむけ、男性には睨むだけで
何もいえないあの人を哀れむ気持ちで安らいだきがした

対抗意識も捨てねばならない
とくに女子は、若さや美しさには敏感だ
この世に生まれた私を悲劇のヒロインに仕立てて
喜ぶ私
慰めているだけでも、ここなら少しは楽に気持ちを吐露できる

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This script written by Shintaro Wakayama.