頭の中に自分がいる 頭の外にいる自分が、醜い、弱い、期待通りではない だから、頭の外の自分が、現実を消してしまう すると、頭の中の自分が現実の自分に感じるようになる
最悪、これが妄想だったってこと、気がついていた 本当は、ありえないことだって気がついていた 私は、そう私は・・・醜い老婆みたいなものさ
鏡を見る私は、ひどいしわだらけの、老婆の顔 ア・・と息を呑み、目を疑う・・・ 頭の中の私は、まだ二十歳の娘のままだったから・・・
ああ・・いつの間に、頭の中の自分はいつまでも、若いままなのに ああ・・頭の中の自分はいつまで、泣いている娘なのに ああ・・つらさだけが残り・・今、寂しさだけが残り
あきらめが、やってきて、それを受け入れる私がいる やっと、現実さんとご対面だよね それで、よかった。もう、自分の外の世界が現実だって、わかったから
私の中の記憶は、今は消えてしまっているんだよ。今は、ない 過去は消えているんだ。今が現実なんだ・・・
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