Top過去ログ一覧
私たちの物語 - 鏡の中の「私」(フィクション等)・過去ログ No.19
メッセージ数:380件

<380> およよ ■2005年04月10日 日曜日 03時31分47秒
時々見る、大きな薄暗い中世にあったような古い城の夢。
どんな意味があるのだろうか。
冷たく、暗く、コケが生えていて、そこには長い僧のような服を着た人がいる。でもその人は、ブッティクの店員さんなのだ。(このあたりが夢らしいね)私は冬服のバーゲンセールでその店の服を見ている。城の中には、私の家もあるし、店もあるのだ。
古くて長いマフラーがある。私はそれがほしいと思う。友達も大勢見に来ている。その店の服はすごいロングのしわしわの、灰色っぽい、暗ーい色ばかりが多いのだ。あまり良い吹くないよね。なんて、話している。綺麗な模様のスカーフが目の前にある。
私はそのくらい店の中で、何かを一生懸命に探している。でも、見当たらないようだ。あきらめて、その店を出る事にした。すると、今度は自分の家の中にいる。この城は、寒い、日が当たらないので、冷たい空気に包まれている。
何の意味があるのだろうか。何かを探している夢だった。
<379> 花 ■2005年04月09日 土曜日 12時05分14秒
誰にも私が見えないだろう。そこに見えぬ壁があるから。でも、同じように自身の周りに作ってる壁の向こうにいる君の事がみえる。ほんの少しだけど見える。なぜだかは知らないけれど。それが君なんだと思う。君にもそうやって私のことが少し見えてればいいな。私が知る私が私じゃなくて本当は、君から見える私が本当の私かもしれない。君のこと理解する。私のこと理解される。ちゃんとそこに居場所があるから、見失わないで。
<378> アーネスト ■2005年04月07日 木曜日 19時49分01秒
深く、広く,寛い海のような存在でありたい。
深く根を張った、屈強な樹のような存在でありたい。
鳥のように,軽やかで自由な存在でありたい。
瑞々しく,艶やかな葉のような存在でありたい。
そして何より、私が私でいれますように。
<377> マフマルバフ改めモハメッド ■2005年04月07日 木曜日 09時57分53秒
「へクソカズラ日記」・・・・(都市に住む野鳥たち・早朝の公園)

 5時半に起床して6時前に公園に行って見た。前夜蒔いた餌がどうなっているかみたかったからだ。
 芙蓉の枯れ枝の重なる下に撒いた餌は大方食べられていたが、鳩は私の姿を見るとすぐに飛び去っていった。緊張感が走っている。
 原因は大型犬2匹を連れたおっさんだ。
小雨が降っているので屋根の下で野鳥たちをみていると、鳩15羽、ムクドリ20羽スズメ多数。ツグミ4羽。これらの野鳥は広いところに蒔いた餌さを群がって食べている。キジバトは1羽もいなかった。

 枝の重なるところは犬が来ないから安全だろうと思ったのだが、早朝から犬の散歩に来る奴は野鳥の集まるとこへ犬を連れて行き、野鳥を脅かして楽しんでいるとしか思えない。
 側に行って犬の進行を邪魔したりするのだが、そうするとたいがい芝から出て行くようだ。
 雨のせいか私の撒いたポイントに餌は残ったままだった。それにしても毎日蒔いて朝には餌がこれまでなくなっていたのが残っている。これはどういうことだろうか。
 緊張した鳩の様子をみても朝早くから犬を連れて、鳩を追いまわしていたのかもしれない。
 私は5時半には公園に行くことにしたい。

 桜は次々に咲き始めている。昨日見た常緑樹のつぼみのような葉が、今朝は青々と葉を広げている。
 この時期の雨は落葉樹の緑の葉を次々と芽吹かせている。このように美しい葉を見れるのもこの時期の楽しみでもある。

 ヘクソカズラのツタの先端は枯れたままで、水分のあるツタからそのうち葉がでて、また長くツタの先端を長期間に渡って伸ばし続けるのだろう。
<376> アーネスト ■2005年04月07日 木曜日 01時37分44秒
窓際にある花。窓ガラスに当たる雨粒。私の汚れを洗い流す雨。もっと,もっと洗い流せ。窓際の花のように美しく。雨は私が死ぬまで,私の心に降りつづける。静かに,時に激しく。

傘なんかささないさ。大事な雨を全部弾いてしまうから。もっと降れ,もっと。
泥を溶かすように,私の邪まな心を,水でふやけさせてくれ。ぐにゃぐにゃに。
そしてそれは海に届けてくれ。

広い海へ還すんだ。その時,私の気持ちはもっと寛くなっているはず。
全て脱ぎ捨てて生まれ変わる。破壊的な変化じゃない,もっと静かで美しい変化。

雨よ,海へ。海へ注げ。海へ.....。
<375> ほーる ■2005年04月06日 水曜日 15時40分42秒
地獄の中と
地獄じゃないところ
生まれる前と
生まれた後
死んだ後と
停止するまで
毎日死ぬ私
生まれ変わる時
移ろいゆく記憶
今と言う場所
<374> マフマルバフ改めモハメッド ■2005年04月06日 水曜日 01時22分45秒
「へクソカズラ日記」・・・・・・(都市にすむ野鳥たち・番外編)

 俺は右利きなのにクソをした後に吹くときは左手でないとできないのは何故だ。紙の摂理か。
 野鳥の餌を俺がいくら撒いても、広い範囲に生息する野鳥には足りない。スズメの食欲には驚く。
 ウー、ワアーーアッアッァツ。長寿をまっとうしただろう母親が死んだらしい。そこの高齢の独身の娘さんたちの鳴き声。
 俺はおかんが死んだとき、納得する者は何一つ出来ずに死んだおかんは哀れやな。という思いと俺の問題をまったく解決できていないせいもあって、感情が鈍磨していたせいか、ヒーッ。ヒーッ。おかんが死んだ。後はしくしくと現実を受け入れようとしたのだが、数年かかった。

 鳩も周囲の鳩に気配りする奴は、その思いやりの深さに胸を打たれるときがある。片足であることから、注目が集まるから、そのような配慮を身につけたのだろうか。野鳥と身近に接すると自ずと、それぞれの性格が垣間見えたりすると、なんとかそれを記録し、伝える方法はないものだろうかと考えてしまう。
 そうすることで身近な野鳥たちが、もっと身近になり、人間がどうつきあったらいいのかも分かってくるかもしれない。
 野鳥と触れ合うことは身近に出来るはずだ。公園にでも行って観察していると、あくなき興味が湧いてくるだろう。
<373> 大門 ■2005年04月05日 火曜日 23時58分07秒
この前、課外授業で松井が地元の小学生に野球を教えていた。
それは、野球(トスバッティングができるようになる)を通して、夢を持つこととそれに向うことの大切さ、一生懸命さ、やればできる、ということを教えていたようだった。松井はメジャーに行ってからまるで長嶋のように「オッケーオッケー。グッドグッド」など連発し、怖いマグロ漁船乗組員的な感じはなくなり、更に「松井選手はね」と自らをそう呼ぶことによって気のいい兄さん先生みたいだった。

それはさておき。

親父に会ったとき、親父もそれを見たと言った。
親父と暮らしたのは6年生までだ。
「お前は確か小学生のとき、英語とコンピュータができたらガンダムに乗れるって言って勉強してただろ」
「ああ、そうだよ」
「それがお前の夢だったか?」
うーむ。それは単に乗り物が好きだったからだ。
こう、もっとまじめなBGMがシークレットベースみたいな、そうだ、友達と約束したあれだ。
「違う。でも就きたい仕事には就けたからいいんだ」と言った。
親父はその一言でしょんぼりした。
しまった。卒業文集に書いたことまでは覚えてやがったか。

あきらめなさいって先生に言われたんだよ。
それを言われるまでは本気でがんばってたんだ。
それがオッケーでグッドなんだろ。
別に親父だけのせいじゃないのさー。
<372> 湿地 ■2005年04月04日 月曜日 15時22分32秒


気が付けば湿地を歩いていた。

あたりには濃い霧が立ち込めている。

緑と泥と大気の匂いが音もなく押し寄せてくる。

足は泥を引きずって重い。

手は背の高い植物を掻き分けている。




「よくここが湿地だと気付きましたね」

いつの間にか目の前に白い布をまとった老人が立っていた。

私は一目で彼が仙人か神様だと分かった。


私は何か答えようとした。

しかし何も答えることができなかった。

私にはまだ声がなかったのだった。

何か言おうと力んだが、かすれた声しか出なかった。

途端に老人の姿は、壊れたTVの画像のように歪み、一瞬のうちにかき消えてしまった。





鳥が鳴いていた。

無数の生命体が私の周りに存在することが感じられた。

ここで言葉を使えるのは私だけだった。

私は私の存在が孤独だと認めた。





時おり風が吹いた。

私はぬかるみに足が沈んではいけないと考えて、できるだけ早足で進んでいった。





少し開けた場所に出た。

見渡すと既に霧は晴れていた。

足元の水は泥と分離して透き通っていた。

足が浸かる深さは足首ほどで、先ほどから比べるとだいぶ浅かった。

私は調子づいてどんどん進んでいった。




背の低い、平凡な雑草がちらほら水の中から顔を出しはじめた。

それに気付いた瞬間、私は眉をひそめた。

草原が近いのだと思った。




私は脱力感に襲われてしゃがみ込んだ。

衣服の裾が水に浸かった。


そのときちょうど風の子が水面を駆けてきて、私に軽くぶつかった。

私は造作もなく倒れた。


まぶたを閉じ忘れていたせいで、思いがけず水中で泥と水が混じり合おうとする乱暴な光景を目撃した。




ぐったりと泥に横顔を押し付けながら思った。

“ここから行った草原の先にある不毛な大地では全てを人間から奪わなければならないが、自分は誰かから何かを奪ってまで生きるべき人間には到底思われない”




ふいに肺が痙攣して、空気を鋭く吐き出し始めた。

私は首のあたりをまさぐりながら、しんそこ海に戻りたいと願った。

食いしばった歯の間から口の中に流れこんできた水はあまりに味けなくて余計に泣けてきた。





夢を見た。

それは回想であるらしかった。

私は三洲の川を渡りたかったが船頭に断られた。

泳いで渡るしかなかったので必死に泳いだ。

泳いでいるつもりが流されていた。


気付いた時にはもう深い海の底に沈んでいくところだった。

水面でゆれていた太陽はだんだん小さくなり、しまいには消えてしまった。





目が覚めた。

しばし沈黙してから、なぜ自分はここまで這い上がって来れたのだろうと不思議に思った。

自分は何を求めてここまで来たのだか分からなかった。

しかし来たからには何か求めるところがあるに違いなかった。

とにかく私は不毛な世界には行きたくないのだから、たぶん草原にとどまっていたいのだろうと思った。



十一

雑草が怖いのである。

雑草を見ると、不毛の土地での日々を思い出す。

自分は略取される物も、略取する手立ても持っていなかった。

つまり私は略取したい人にとっても略取されたい人にとっても役立たずであった。



路頭で「役立たず」と囁かれて顔をそむけると、アスファルトの間からはいつも雑草が覗いていた。

だから私は雑草を見ると、役立たずと囁かれた気分にならずにはいられないのである。



十二

私はそれから数日の間、打ちひしがれたまま水の中に倒れていた。

しきりに首をまさぐったが、腮はもうほとんど退化して使い物にならないようだった。


そのわりに肺が弱すぎて苦しかった。

しきりに咳き込むと、自分の肺が水の輪を製造する機械のように思われた。


十三

私は水の中に溜め息をついた。

やはり溜め息の形はこれでなくてはならないと断定した。


十四

仕方がないから空を見ながら歩く方法を考えた。

ひとえに雑草を見ないようにするためである。

後ろ手をつき、蟹のように腹を突きだして横に歩いてみた。

悪くなかったが体にこたえた。

こんな歩き方をするくらいなら雑草なんてどうでもいいと思った。

<371> アーネスト ■2005年04月03日 日曜日 08時55分51秒
私の自画像には輪郭がない。ふくわらいみたいにパーツが並んでいるだけ。でも輪郭がない。眼も,手も,足も,人間が備える身体器官,全て持っている。でも輪郭だけがない。まったく見えない。
<370> およよ ■2005年04月03日 日曜日 00時22分47秒
布団をありがとう。
ふかふかの真っ白い布団を貴方は持っていたのね。
私を特別に、その布団にくるんで、泣かせてくれた。
いつでも、その布団を開けていてね。
私がいつでも、その布団の中に、逃げいていけるように。
その布団の中に、包まれて、安心して眠れるように。
よろしく、お願いします。
<369> およよ ■2005年04月03日 日曜日 00時19分40秒
私の心の底に、ひそかに隠していたやさしい部屋に、ようこそ。
こんどこそ、こんどこそ、私のやさしい部屋を喜んでくれる人。
ようこそ、いらっしゃいました。ヨロシクね。
私は、いつも貴方に心地よい部屋を用意して、待っています。
いつまでも、年老いて死んでしまうまで、
私の部屋でゆっくり、くつろいでいってください。
<368> 花 ■2005年04月03日 日曜日 00時00分55秒
卒業おめでとう。誰よりも誰よりもしあわせになってください。父からのメールが嬉しかった。私を引き止めてくれるのはその気持ちだった。(家族)みんなでがんばろう。多分それは無理だろうけれど。いつかそうなれたらいいね。私が大人になれたら。きっとなるさ。昼ごはんも寄るご飯も要らないからお金を頂戴よ。本当は逆なのにな。本当に金をくれやがった、あげたくなさそうなかおで。てめっには金くらい鹿もらえるもんねぇんだよ。タコスケ。本音のひとつもよこさない出。この文跡から見たら反抗期だったなって思ってるかな。だといいけど。
<367> 花 ■2005年04月02日 土曜日 23時54分08秒
カウンセリング
この子は人を怖がっている。そこにある問題は信頼関係。いつも何が言いたいんだろう。気持ちを隠したうわべだけのメッセージ。買ってきたご飯。医らねー世そんなモン!この子は人の顔色を伺うところがある。根底にあった末っ子コンプレックスみたいなものかな。姉にはかなわない。3歳だっての歳の差は大きいものだよ。
<366> 花 ■2005年04月02日 土曜日 23時46分12秒
寂しさをのりこえなくてはな。そんな関係のテレビを見て思う。親から子は生まれて、そこで暖かさを感じて外に出てゆく。暖かさ、そこの機能が弱ってる。冷たいと感じていた。大人になれない子供になって痛んだ。暖かさが欲しくて。理解者が欲しくて。さびしくて。人を信じることと自分を信じることは一緒だってさ。私もそう思うよ。自分の行動と言動に責任を持てるようになる。自分に自信をもてるようになる。
<365> マフマルバフ改めモハメッド ■2005年03月31日 木曜日 22時35分50秒
「へクソカズラ日記」・・・・・・(都市に住む野鳥たち・樹木医のおっさん)

 春の陽気に誘われてお決まりの散歩コースを歩いた。空き地には巨大な重機がおかれ、周囲を遮断幕で覆っているところであった。
 さっそくカメラで撮影をしておこうと身構えたのだが、望遠レンズでは一部しか写らず、離れてみると樹木が邪魔して写せない。明日魚眼レンズで撮影することにしよう。
 鳩の点在(他の野鳥がいる)するところを回って餌を蒔いた。すると私と同じようなことをするおいちゃんやおばちゃんやお姉ちゃんがいるのだ。主に鳩や捨て猫に餌をあげているのだろう。
 離れたところに2羽の鳩がいたので餌をやると、カラスが2羽舞い降りてきた、すると鳩は威圧されたかのように遠巻きにみているだけであった。私はそちらに行ってまた餌を撒いた。
 その足で例のお寺に行った。毎日行くものだから、4名と話をすることになった。そのうち3名は「ここさん」独特の目つき言葉使いであった。
 私の感覚では推測できないところがある。何というのか内面に激しいエゴと人をさげすんだものがあるように私は感じた。
 もう一人は桜の古木を再生するためにセメントを腐った部分を取り除き入れている人だった。
 私は双眼鏡で見ていると、話し掛けてきた。障害のある鳩をカメラで撮っているんです。と答えると、老人はいささか酒気を帯びていたが、この辺はチンバやら(差別用語)・・・・・・ようけおるで。と気さくに話し掛けてきた。
 話としてはこの老人の話し方が裏が無く、一番よくわかった。
仕事中では在るがこの程度の酒だと、コントロールができているし、私は良い飲酒だと思っている。
 ただ、仕事の話をしているところへ鳩がやってくると「うっさいな、このやろう」と手でばっさりと払いのけてしまうところを見ると、この老人にしたら野鳥は食べ物の感覚であろうと思えた。

 右目の視力を無くした鳩は近くがまったく見えないようだった。手のひらに乗って私をみるときは少し離れると見えているのではないかと思えた。
 以前のように激しい喧嘩はしなくなっている。居るときは餌を充分やっているはずだが胸元から首筋にかけてげっそりと痩せてきている。
 ずっと観察していると屋根の上ではケンカもせず落ち着いた様子である。体の大きいオス鳩が近づいて上に乗ろうとするのだが、何ともやる気が無いというか困った感じで逃げ回っていた。
 それから先を観察したかったのだが、そこで例の老人に話し掛けられて、鳩を見失ってしまったのだ。
 私はこの鳩が足と目と二つ障害があることが不思議でならないのだ。鳩の足をハサミで切る奴がたまにいるからだ。
 それから、カラス鳩のようにでかいのがいるのだが、詳しいことはまだわからないでいる。
<364> dokili ■2005年03月31日 木曜日 20時55分07秒
すいませんでした。今は、これしか言えません。
<363> アーネスト ■2005年03月31日 木曜日 08時17分38秒
漁師(母親)に僕ら3人(僕、父,兄)は釣られた。結局生け簀のなかでしか泳げない魚なんだ。淡水魚だからね
<362> およよ ■2005年03月30日 水曜日 23時05分42秒
誰も私をみないで。
私は透明になったんだよ。
私は生きているけれど、生きてないんだ。
人が私を見つけることは出来ない。
私の存在を知る人はいないはず。
私はこの世界に存在しているけれど、存在していない。
私は幽霊でも、透明でもない。
私はみんなの生きている世界で生きないだけ。
私の世界は、時が止まって。
そこでは、なにもかも、醜いこと、汚い事、暴力。
みんな存在しないんだよ。
私の生きるこの世界は、夢のように、「しあわせ」の世界なんだよ。
私に見えるのは、しあわせな「せかい」だけなんだ。
だから、私は透明で、誰にも見えないだよ。
<361> マフマルバフ改めモハメッド ■2005年03月30日 水曜日 12時52分25秒
「へクソカズラ日記」・・・・・(都市に住む野鳥たち・お寺の鳩)

 例の片目の鳩がまた来ていた。どうやらお寺に住む鳩と外部から来る鳩といるようだ。外部から来る鳩が、腹を空かして群がってくるのだろう。彼らが居ないときは鳩の数も半数ぐらいである。
 私が行くと片目の鳩がすぐに飛んできて、私の腕にしがみつき顔をのぞきこんでいる。3日見ない間に胸もへこんでいる。
 私に群がる鳩をよくみるとメス鳩が多いように思える。お寺の鳩は人に気安く近づかないようだ。
 私は腹が減っていそうな鳩を中心に豆をまいた。3メートル先に豆を蒔いて、私の体にまとわりつく鳩に残りの半分を手のひらに載せて食べさせた。かなり大量に食べただろうから、また暫らくは姿はきえるのだろう。
 鳩の産卵期でメス鳩がこのように飢えているのかもしれない。

 このように人間の女性にもてたいものだ。とつくづく思う。
それにしても、鳩のなかにも遠慮する奴が居てやせた鳩が食べられるように手を近づけるのだが、人を恐れて遠巻きにいて蒔かれたえさ以外食べない奴も居る。これもメス鳩のようである。
 片足の白い鳩を撮影していたら、メスらしくオスが上にのっかて来るのだが、片足で体重が支えきれないものだから、よろよろしている。それでもオスはあきらめないので片足でぴょんぴょんして逃げるが終いには倒れてしまう。
 この白いメス鳩はいつも一人で居る。産卵期がないのかやせた感じはしない。
私がずっとこの鳩をを観察していると、ぴょこぴょこと私に近づいてきた私が餌をあげようとするとポケットに豆が無かった。さっそく買いに行って戻るともう姿はなかった。。。

Copyright (C) 1998 CGI Arkadia All rights reserved.
This script written by Shintaro Wakayama.