「へクソカズラ日記」・・・・・・(都市の野鳥たち・雑感)
朝8時前には野鳥観察にでかけるのだが、朝方はしとしと雨だった。出かける服装に迷っていたら雨がやんで日が差してきた。
近所の空き地ではムクドリが群れで行動するようになり、ヒヨドリの数が減った。ツグミは2羽が離れて採餌しているが、ここにはミミズなどいないので今後ツグミが増えることはないだろう。 キジバトの姿が少し増えてきた。公園のモッコクの実を採食するキジバトをみていたら、歩道側の手すりにとまって糞をした、それが硬い実を食べたのだろう、まったく消化されていない木の実がおしりからポトンと落ちたのはおかしかった。 このキジバトはモッコクのそばから離れない。初夏に巣作りするのに気にいっているのかもしれない。私を正面からじっとみるのだが、羽が魚のうろこのようにきちんと羽づくろいされていて、清楚な女性にみつめられているような心地よさがある。私が近づくとさすがに飛び去ったが南側の電線にとどまって、やはり私をじっと見る。観察していると口ばしで丹念に羽つくろいしている。
空き地ではスズメの採餌が面白い。皆背を丸めてそのまま動かないのだ。雑草が伸びているところではその丸いところだけしか見えず、見ているとなんだか面白い。 ムクドリは何を探しているのだろう?採餌している姿は蟹股で後ろ姿しか見えないことが多い。顔を正面から観察できないのだが、たまに顔を上げたとき正面からみると、黒い顔から白い斑紋が多い奴やら真っ黒い奴がいたりする。背中の色の雌雄の差なのかどうかわからないが色が少し違うのもいる。
ツグミの固体変異があるというなら、ムクドリの顔の個体差はどうなんだろう。名前をつけてやりたいほどこっけいな顔をした奴がいるではないか。 野鳥の顔を見慣れてくると、緊張感がなかったり、やさしい顔つきであったり、神経質でいらいらした感じのがいたり、いろいろなことがわかって楽しい。 その点ウグイスやムクドリ、スズメは互いに仲がよく、観察していていろいろな発見がある。
昼過ぎに私が出かけるときにふと前をみると、丸いものが落ちていてよく見るとお餅であった。表面は舐めたようにぬめっており、上から落下して一部が欠けて破片がすぐ横に散乱したままの状態であった。 ピンポン玉のように丸いお餅を見るのは初めてだが、一昨日からカラスが口にくわえていたものではないかと私は思った。 こんな固いものだといかなカラスといえど噛むこともできなかったのだろう。
身近なところで野鳥は必死に生きているのだった。
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