「トカゲの贈り物」
私は冬によく喉を痛める。ですから、うがいは日課となっている。 喫煙も原因のひとつですが、子供の頃から扁桃腺がよく腫れていた。 鼻水、咳がでると改源やヴィックスドロップで鎮めていた。
しかし、本来私はクスリに頼ることを良しとしない方で、生姜の刻みを大量に料理に混ぜたりしてなおしたりしていた。
今年のりんごが安価に出回っているので、食事が喉を通らないとき傷もののりんごを食べてみた。翌朝起きると喉の痛みがすっかり治っていた。 以来、私は喉が痛み出すと買い置きのりんごを食べて健康を取り戻している。 りんごが喉をうるおし、荒れた胃の具合もよくなってしまう。
元来私は果実は好きな方でない。 梨・桃・りんご・みかん・ばなな・枇杷・柿・いちじく・等々。残留農薬のことなども気になって食べられなかった。
私はガキのころ近所の庭に成った木の実を獲って(盗って)食べるのはスリルがあって楽しく、おいしかった。 いちじく・グミ・ハランキョウ・ビワ・柿・夏みかん・スイカ・銀杏・野菜・等々。。 庭にあるものは農薬を使用していないから心配することはなかった。 バカ丸出しだったけどな。 支流のいくつかの小川は今もきれいな清流で魚種は豊富なままだ。 魚も汚染されていないので、釣ったものは焼いたり煮たりして食べていた。
そのような経験から産地から市場まで流通されたものは、自分が確認したものではないので、食べる気がしなくなていったのだ。
たまたま、りんごが安かったので夜食代わりに買ってみただけ。 ところが、体質にもよるのか私の喉の痛みや胃の消化を助けてくれるではないか。
他の果物は食べたくもないのだが、りんごはおいしい。 それを気づかせてくれたのは、はかなくも台風23号(トカゲ)のおかげなのである。
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