中学の陸上部の顧問は、私を初めて誉めてくれた人だった。 あんなにしみじみと、感慨深そうな表情をして、誉めてもらったことはなかったから、嬉しかった。そして高校を卒業をする頃には漠然と、教職に就く事を考え始めた。でもその頃は教科指導力や、適正などはあまり考えず、ただなんとなく教師=自分を救ってくれた人、というイメージがあったし、体育会系のノリで、押していけばなんとかなるだろうと思っていた。実習に行って、指導力のなさに実感。 それでも私は教師の道を目指している。なぜ???昨日ふと思った。自分は教師になることで、中学時代の自分を救いたいのでは、と。論文には、「親も誰もが自分を誉めてくれなかった。その教師だけが自分を誉めてくれたから」と志望理由を書いたって、今はいいと思っている。去年、論作の練習をしているときは、全く、書けなかった。今、思うとあの頃から自分の内側を覗くのが怖くなっていた。でも、今は正直に、率直に書けばいいと思ってる。
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