私は小学校の頃、目の手術をしたことがある。 あと数時間 病院に行くのが遅れたら失明だったそうだ。
ある時、友人とその話しをしていて「もし、その時失明してたら、今ごろ何をしてたんだろうね?」って話した。 私は、いくら考えてもぼんやりして答が出なかった。「何だったんだろうね〜。」なんて友人とあれこれ考えたりした。私がやりたかった仕事って???
家に帰って母に話した。即答された。「ピアニストよ。」 説得力あった。 そっか、私はピアニストになってたんだ。 納得した。
その時は、変な違和感があった。 あれこれ夢に描くのが楽しい気持ちが突然、現実に打ち砕かれたような。
お母さん、憶えてますか? 私はピアノの練習は嫌いでした。 ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと私が辞めたがってたのに、あなたは辞めさせてくれませんでした。3才から中学まで。私はピアノを弾きました。 私の声は、あなたの所に届いていなかったのでしょうか?
私は母の期待にそって生きてきたんだな。
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