最近私は地元の(公共の)スポーツジムに週2,3で通い始めた。 切っ掛けは9月の埼玉大会があまりにも不甲斐なかったので、「このままじゃいかん。気合が入っていない」と中学以来の坊主頭になってだ。 当初は自分でバリカンで刈ったのだが、「だめだ、これじゃまだまだ気合が足らん」と剃刀で剃毛し、見事マルコメ君となった。 改めて鏡で自分の頭を見てぺしぺし自分の頭を叩き、私は思わず笑ってしまった「見事なジャガイモ頭だ!」 「いっそのこと眉毛まで剃ったろか!」思ったが、友達がいなくなるので私は止めといた。懸命な選択だ。 まっ「機会があれば坊主になってみたいなぁ」とは前々から私は思っていたのだが、それは実行するほどの願望ではなく、それが仕事で防塵服を着てモヒカンがちょっとうざくなってきたのと、またHさんとの仲が全然進展しないのと、そんなモヤモヤした状況下で「何か踏ん切りつけて一からやり直したい」 そこへ埼玉大会の惨めな結果がダメ押しとなり、気合注入のため私は坊主→マルコメとなった次第である。 流石に30過ぎての坊主だから皆の視線が痛いほど突き刺さる。毛がないから余計だ。 そんな時はちょっとメンチ切ってあげると、大体の人は視線を逸らす。 気合だけは入りまくりだ。予想以上の効果である(注:「言い放し」参照)。 そんな私の意気込みなど知らずにラーメン大好き小池さんは「おぉ眩しいんだよ」とか、私の承諾もなしにいきなり私の頭を撫でた。 私は「しばくぞコラ。俺の許可を得てから触らんかい」と冗談半分に返した。 その他知り合いも「気合入ってるねぇ」とは言わず、殆どは「何か不祥事でもやったの?」とニタニタしながら聞いてくる。 それほど俺は問題児に見えるのか? (確かに問題児だ、俺は) そんな失礼な質問には「ちょっと女性問題で」と、私は笑顔で軽くかわしている次第だ。 まっ誰も信じまいが。 そんな坊主の話はここまでで、ジムの話に戻る。 私は毎回マラソン器具で、トレーニングの前後30分づつ最高時速15キロまで上げて走るのだが、鏡に映る自分を見ながら「勝つんだ、勝つんだ、絶対勝つんだ」と念じながら走っている。 当然汗の量も相当なもので、所謂ランナーズハイ(というところまでいっているかはわからないが)で、気持ちいいのは確かだ。 何か自分の中の余計なものが全部外に出て行くようで、「こりゃカウンセリング(¥6,000)行くよりもこっちで汗流した方がよっぽど健康的で割安(¥310)だな」と思った次第だ。 そして頭の片隅では「誰かかわいい子とお知り合いになりたいなぁ」と、厳つい顔で邪念を抱いている今日この頃で、「ちゃんと髪型セットしてこようかなぁ」 「しまった。俺には毛がないんだった。クリスマスまでに角刈りまで戻るだろうか? 次回はヅラでも被ろうかな? やっぱアフロでしょ?」
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