家族について。 私の家族は「良い家族」だと思っていた。お母さんは優しいし何でもいう事をきいてくれる。お父さんも私の質問にいつも適切に答えようとしてくれる。お姉ちゃんに対しては無条件に好きだったと思う。尊敬していた。大切だった。私から見ると・・・・無防備に生きているように思えた。仕事を続ける。勉強ばかりしている。健康に気を使っていないように思える。いつかガンになったりするんではないかとか、どうして気をつけて生きないのだろう?と思っていた。 家族の中にいて私は幸せだった。クリスマスの時とか、サンタのカードを書いてもらった。 苦しくなったのは、家族の中でいつの間にか・・・・末っ子のみんなの喜ばせ役、何を言われても傷つかない役、あっかるい役を何故か自分がしていると思った時から。。。。学校で何かの拍子にいじめられるようになった。好きな子が同じなのに、かくして「応援するよ」とか言っていたからみたいだけど。 学校では、人間扱いされないのに、我慢して、家族に絶対にそんな惨めな姿を見せる事ができないと心の底から思ってからだ。 家族を支えているつもりだった。だから、私の家族の中で果たす役割を降りたら家族を今ある家族を失うと思っていたから。失いたくなかった日常を。ずっとあった、かわいがられている、幸せなものを失いたくなかった。 家族。。。。が離れていった気がした。今までクラスの同級生のような友達家族だった家族、それでも優しかった家族が。 学校でのいじめを繰り返しうけていて、先生からも何だか「気持ち悪がられているような」そんな感覚を受けた。この子は、何か大人で女の部分を持っていて、私の心情を分かりそうで、子どもっぽくないと変に思われている気がした。 私は人の心情を理解して、期待を読み取るのがものすごくうまかった。子どもの私にはそれは重荷となった。テストや学校のせんこうの期待を読み取るだけのくだらない勉強には役に立ったとは思うけども。それくらいだ。 依存心の高い子にはものすごく依存された。嫌だった。 いつも学校の中で。。。「何で?」って思い続けていた。私は。 でも、「学校楽しい」と言い続けた、家族には。見栄を張りたかった。お姉ちゃんに負けたくなかった。気の強い姉はいつも私の上に君臨していて、私はいつも下にいる思いだった。姉は上だった。私は下だった。それはいつも私を「気が強くなりたい、わがままになりたい、これが私の人生の目標」と思わせた。 家庭の中にいて、どれだけ親切にされて、「幸せ」に見えても、私はいつも自分を穴ぼこだらけの存在だと感じていた。いつも私は性格改善が必要に思えていた。学校の中でいつの間にかいじめやからかいの的になった。小学校時代の理不尽な思いを抱えて、いつも顔がひきつりまくっていながら・・・牛乳を入れる箱が牛乳でいっぱいになっているのを水道で洗いに行ったことを思い出した。 「人生はつらいことだらけだから、大人になったらもっと世の中で辛い事ばかり受けるから。。。。今我慢して、他の人よりも一歩リードしよう」と思っていた。 家族に隠していたいじめの日々。家族にうそをつくようになったいじめの日々。でも、自分を感情のはきだめにして、神様を呪いまくって、いじめをする子を恨まず生きていたら、いつの間にか自傷が止められなくなった。自傷的な気持ちが止まらなくなった。
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