日曜夜、私のエロ友達Mの両親と姉貴が「5日間ぶらり九州の旅」から帰ってくるというので、私は休日実出勤を4時間早く抜け出し(手当て約\5,000の損失)、無料助手席ナビってことでMの車で羽田まで迎えに行った。 家族旅行それ自体、ワーカホリックの我が家では考えられない羨ましいことである。 なんといってもM家は会話が成立する。当たり前か。でも我が家では当たり前ではない。ないのが当たり前だ。 帰りの車中、時折会話に加わりながらも高速から東京の夜景をぼんやり見る私。 寂しい。 感情が正常に機能し始めた今では、暖かいもの健全なものに触れると自分の過去が照らし出される「何でこうなのかな?」 心を閉じたくなる私。 車は1時間で茨城に着き、既婚で子持ちの姉貴を送ってから残りの面子で夕食。 ここでも「一家団欒とはどういうものなのか?」私はその一部分を見せてもらった。ACとしてまことに羨ましい限りだ。 「なんでうちはこうじゃないんだろ?」 そしてここで私は粗相をしてしまった。 テーブルが料理で一杯になって私の大ジョッキが邪魔になって退かそうとしたところ、うっかり?私はこぼしてしまったのだ。別にその前に私が中ジョッキを1杯飲んだからといって「酔っ払っていた」というほどではない。 ここで私がうっかりの後に?を入れたのは私が紛れもないACだからで、これがACでなければうっかり不注意なのだが、こぼした後で私が思ったのは「M家の和に自分の無意識のところで寂しさを感じ、例えて言うなら『寂しくて堪らない小さい子供が自分をかまってほしくて無意識に問題行動を起こす』 それと同じで、私がビールをこぼしたのはそうした心のサインからだったんじゃないか?」と自分を疑ったからだ。 どうだろう? そうとも言えるし、そうじゃないとも言い切れないのがAC故だ。 はっきりしてるのは前述の通り「私は家族内でM家のような団欒を経験してこなかった」ということだ。 幸いこぼれた場所が端っこだったので大事には至らなかったが、私は少々恥ずかしい思いだった。 まっそんなこんなで、私は−\5,000以上のものをM家に感じさせてもらった。 一家団欒は大事だよ。まずは会話からだね。 早退してよかったよ(係長ごめんなさい)。
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