(連続ですみません)
母親に境界線を侵され何度もぶちきれ,その度に気持ちをわかってももらえず怒りを抑圧してきた絵が浮かぶ。「こんなに親切な母親なんか他にいませんよ!!」,「親に口答えするんじゃありません」は常套句だった。よくできた,しかし何の意味もたない常套句だ。これだけはハッキリ宣言するが10歳の自分には境界の防衛手段はなかった。腹が立ったからお金をくすねて,最新式の文房具などを買っていた。通信教育みたいなものをやっていたのもこのころだった。こっちが頼んだわけでもない,勝手に押し付けられた。考えてみたら母親が決めたんじゃなく自分が選び取ったものって,本当に数少ないな。剣道も絵画もそう。なんとなく話しを持ちかけられてやっただけ。
|