母親からよく「あなたそれ恥よ!!」と言われてきた。例えば、街中で母と歩いているとき、とても太った人を僕が指して「ママ、あの人、すごく太ってるよ!!!」と言ったり、何かのことではしゃいだりしたときだ。生きていく過程で、健全な恥の感覚を獲得することができてこなかったような気がする。
母がそれを言うとき、行動し、感じるのは僕なのに、恥ずかしいという感情を感じているのは母なのだ。おかしな話だ。人の感情を勝手に決めないでほしい。
恥ずかしい感情を感じても、別にあなたの存在が恥ずべきものではない、という文章を読んで、少し楽になった。そう感情には善悪も優劣もないからね。忠僕のなかでは、まだ恥ずかしいという感情は「不快」という部類に入る。
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