〈659)で書き忘れた。
どんなスポーツでも(と言い切ってしまっていいのかわからないが)練習で9割以上で成功しないものは、いざ本番となっても使うのが怖い。 今回の6連も私の練習時の成功率は7割前後だ。これがフロントサスペンションが格段に良くなった05モデルだから私は今のところ前転を免れているが、前の02モデルだったら確実に10回以上は吹っ飛ばされただろう。そのぐらい危ない6連だ。 そしてお馬鹿な私は危なければ危ないほど挑戦したがるクレイジーな奴だ。 スタートして1周目その6連に差し掛かった時、私は飛ぶか飛ばないか?迷ったが、スタート出遅れても優勝諦めない私が前へ出るには一か撥かで飛ぶしかない。非常に危険な選択だが、幸い私の脳裏には前転してもがいている自分は映らず「一番イン側のラインが空いている。前走者にぶつけたってかまわねぇ(人でなし)。もう行ってまえ」とアクセル開けて飛んだ。そして中でとっちらかってバイクが竿立ちになったが、「もう一開けだ」と飛び切って一気に3,4台ごぼう抜きし、私は心臓がバクバクしながらも心の中で「うっひょー」と叫んでいて、自然と観客の視線が自分に集まるのがわかった(勘違い?)。 いつもならこれ見よがしに私はアクションするところだが、今回はマジ優勝狙っているだけにそんな余裕はないし、また新設されたジャンプの作り自体がへぼで、距離も短く、高さも出ない。できるのは猿にもできるノーフッター(危険度1)ぐらいだ。 てなわけで、屈辱の5位でチェッカー受けたあと私はノーフッターをやってやった。我ながら恥ずかしいアクションだ。 そんな私はレース後、コース近くの温泉で私のファン?なる年配の男性と一緒になって「次回の福島は厳しいですけど、埼玉大会では得意のナックナック(危険度3)やりますよ。そして夏にはスーパーマンシートグラブ&インディアンエアー(危険度6)極めますよ。観てて下さい」と公約しておいた。 ますます危険なものに挑戦する私である。
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