そして迎えたミーティング。場所は3階の和室Aだ(因みに襖を隔てた和室Bはダルク)。 一応私は司会・進行役なので早めに和室に入って「いい天気なのに閉めっぱなしじゃなぁ」と障子と窓を開け網戸にし、入り口の襖も開けて「どうぞご自由に」と「入りやすい」雰囲気だけは作っておく。まっ気持ち程度だが。 基本的に「せかせかして落ち着かない」私は和室でじっと待っていられなくて、「ほんとに人(AC)来んのかよ?」と一抹の不安を抱きながら廊下をうろちょろしているとそれらしき人が2人寄ってきて、早速私は声を掛けて招き入れる。 隣のダルクも人が集まり始めているみたいだ。 とりあえず時間14:20になったので、私も含め3人で始めることとする。 私のすることは閉鎖した自助グループで元チェアマンのAさんがやっていたことをまねるだけで、特別難しいことは何もない。 私がAさんのやり方に付け加えたのは、参加者に「何か疑問や不安があったらその都度言ってくださいね。用語の難しい説明・解釈とかは私には無理ですけど、私の能力なり容量の応えられる範囲内でお応えしますので」と参加者が後から増える(最終的に途中退出した人も含め10人前後)度にそう説明したくらいだ。 一通り最初のお約束事をやって各自の「言いっぱなし・聞きっぱなし」になったのだが、「誰か一番最初に話してくれる方いませんか? 話す内容はなんでも構いませんので」とふっても、やはりお互い初対面で緊張してか誰も手を挙げない。 まぁ予測していたことではあるので、「じゃ私が一番最初に話させてもらっていいですか?」と皆に聞いたら頷いた人が多かったので、「じゃお言葉に甘えて私が一番バッターでいかせていただきます。それとこのミーティングは15:50までですので、大体一人10分前後で『時間の分かち合い』にご協力ください。それじゃ始めさせて頂きます」とお喋りな私はなんとか10分くらいで、自己紹介と家族関係、生育暦、ACを知った切っ掛け、今現在の心境をてんこ盛りで強引にまとめた。 そして2番目に話してくれる人を募ったら、どこぞのミーティングに参加したことがある年配の女性が話してくれた。 司会として私は嬉しかった。だから私もその人の感情を一生懸命聴いた。 そして3番目を募ったら誰も挙手されなかったので、仕方なく?私が本日2回目のトークを3分から5分くらいで手短にまとめて話した。 そんな感じで(途中何度か質問も受けながらも)なんとか私は司会進行役として無事ミーティングを終えることができた。 自分の体内時計では1時間て感じで(実際は90分だが)あっという間に過ぎた。 終わったあと一部参加者数名に「Kさんの話を聞いて自分の中にあるもやもやっとした怒りが何であるか? なんとなくわかったような気がしました。ありがとうございました」と笑顔で言われ、自分で自分の仕事に点数をつけるなら70点から80点といったところで、初めての司会進行役にしては上出来といったところか? もちろん参加者の中には話さなかった人、または話したくても切り出せなかった人もいるわけで、100点満点など1回こっきりの集まりでは求めようがなく、当然私の司会進行役としての信頼度も全然足りないわけで、そうしたところを鑑みても「まぁまぁ」といったところだ。 よかった無事終わって。これで「T氏からACミーティングの司会進行役を任された私の責任」は無事及第点を持って果たせたわけだ。 それにはBさんのような無意識で他人に噛み付く妄想型がいなかったことも大きい。 まぁBさんのような人が現場に紛れ込んでいたら、いくら優秀なチェアマンでも「感情が乱れた」現場を鎮めるのは難しいと思うが。 幸い今回の参加者は普通のAC?だったみたいだ。 これ以上私は彼らに何もできないが、これが参加した人の「何かを気付く」切っ掛けになればいいと思う。 今の私にできるのはこの程度のことで、結局自分を変えられるのは自分しかいない。 今回の件で私も貴重な経験をさせてもらった。 それも丁度自分で新しく自助グループを立ち上げようとしている時にだ。 当初私は今週末に合わせて立ち上げる予定だったのだが、とある諸事情で期待していた所(そこは平日にNAやAAが開かれていて、そういった嗜癖に理解がある)が「日曜の夜はどうしても難しい」ということで、また場所探しが振り出しに戻ってしまって、昨日私は元チェアマンのAさんに「自分なりに手を尽くしているが難しく『元の場所をもう一度借りられないか?』教会の人に頼んでみてほしい」とお願いしてきた。 だから我が県の自助グループが再開するのは早くても7月頭となる。 時間はあるのだから焦らずぼちぼちやっていくしかない。 幸い(かわいい)Kさんも応援してくれたことだし、単純明快な私は「やるっきゃないか」という感じだ。
最後に、今回のフォーラムに参加してくれた人達の前途に明るい光が差し込みますように。 今私はそう願うのみだ。
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