相手の良さにふと気付いてどきっとした。なんだかカッコ良く見えた。ああ男の人なんだと、今更で馬鹿だけどしみじみと思った。それでも決して強さを感じたわけじゃなく、男の人の優しさや広さを感じた。それで、自分は、ああやはり女性なんだと変に納得した。私は女性っぽい部分を出すと、男性に甘えてるとかこびてるとまわりにとられそうで嫌だし、何よりも私は女らしくないし、物事の考え方も随分と男よりだ。けど私の中にもちゃんと女の私がいる。相手に頼ったり時に支えてもらったり、そうゆうことを当たり前にしていいんだ。私は強がって一人で全部を頑張ろうとして、心に余裕が無くなり苛立ちや不満を抱くと、まわりの雰囲気を悪くしてしまう。自分でもわかってるのに、風船が破裂する一歩手前で助けてくださいの一言が言えない。それは子供の頃の抱え込むしかできなかった私の姿だ。大人になって吐き出すことの必要性を痛いほど思い知ったし、今の自分は相手にちゃんと助けてくださいを伝えてると思っていたけど違った。もう風船が割れてしまってから、自分の辛さを話ても真の問題解決、意思疎通じゃない。そしてきっと相手に受け入れ態勢がきちんとできてるからこそ、私がこんな気持ちになるんだろうな。男の人ってすごいね。…いやきっとその人の人柄や人間性かもしれないが、本当に上手に人の心を包み込めるのはすごい。それに半面で男らしいとも感じたのは私が女だからなのか…?
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