何故こんなに疲れるのか、重たいのか、鬱々とした気分になるのか 今になって分かった。 まともではない相手に対して怒りを抑えて会話や説明をしなければ ならないからこんなに重たくて億劫になるんだな。
家族を省みなかった実母の面倒を看なければならなくなり、 子供の様に愛情を貪欲に求められても私の心は冷えてゆくばかりだ。 自分は子供に無関心で他人任せだったくせにね。 都合良く世の中を回している訳だ。 自分の人生の責任を周りの人間のせいにしてなお、 今でさえ被害者に成りすましている。
自分と向かい合った事が無いから、何もかも誤った選択をして 来たのだと、結果的に周りの人間がその身勝手に道を譲って来たのだと。 そうして年老いた今になってそのツケを払わなくてはならなくなった 実母は、やはり血の繋がりを道具程度にしか思っていない。
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