今、とってもとっても焦っている。 私は、父が亡くなってから、半分ひきこもっているように生きているから。
ずっとずっと、そうやって、心はひきこもって、通常はうわべだけは順応しているふりして生きてきたけども。やっと実質的に、引きこもれたわけだ。
私は、ずっとずっと、自分はどこかおかしいんだって思ってきた。人生を計画通りに生きようと思ってきた。
でも、父が、2年前に双極性気分障害で自死して、おかしいのは、私じゃなかったって分かったの。おかしいのは、私じゃなかったんだ。私は、ずっとずっとずっと、頑張ってこられた。父が自死しても、自分の感情は麻痺させて、ひたすら、何も予感もしてなかった母や姉を救うために必死だった。
私は、予感していたから。予感しながらも、笑って、弱っていく父を見殺しにした。笑っていた。ばかじゃん、弱ってよおって思っていた。
でも、私は、そう思うまでの思いもあったんだ。ずっとずっと、子供の頃から、「人が壊れそうなほど弱い人」に思えていた。「弱くて、でもプライドが高くて、助けを他者に求められない。」「何気なく、さりげなく、その人の思いを汲み取るべきだ」そう思って、生きてきた。
学校でも、友人関係でも、教師への思いも、全てそうだった。
「かわいそうな人、本当は辛いんでしょう?」そう、他者に対して、どこまでも思う私を、同級生は、よってたかって、いじめた。 「おとなしすぎて、気持ち悪い」「気味悪い」「意味不明」そう、男子に言われた時に、私は、「私の正体ばれた」って怯えた。私の正体は、他の子供とは明らかに違う、何か秘密を分かっている子。誰かの本心を読み取っては、救える人。
低学年の時の担任には、他の女子には「OOちゃん」なのに、私には「OO(下の名前)さん」私だけが、他の子と違って飛びぬけて大人だとばれている気がして、怖かった。
私が時空がねじれるくらい傷ついたのは、小学校5年の頃の、Nさんという子に、顔に虫をつけられて、それが耳に入ったこと。そこまでも、その子には、5年になった時から、徹底的に目を付けられて、「仲良しの子と同じクラスになれなかったのは、お前のせいだ」だの、「お前はばかだ」「鍛えてあげる」だの、言われ続けてきた。 毎日、ぶたれた。その子の気に食わなければ、お下げの髪の毛を引っ張られた。ぐいってね。毎日、つめで食いちぎられるほどつねられた。痛かった、ただただ痛くて痛くて、なのに、何もいえなかった。笑ってみていた。 私ならば大丈夫。
そんな風に思っていたにも関わらず、それから20年近く、忘れられずに、思い出しては、自傷したくなる。
大丈夫・・・そう想って生きてきたけども、大丈夫じゃなかったんだよね。
耳に虫が入ったとき、私にとっては体ってとっても大事で、私は、その子が笑って、「あんたの耳聞こえなくなるよ」って言った時、心がぼろぼろになったんだよね。 何で生きているんだろうって想った。何度も。
それから、常に心がひきこもったようになってしまって、大学卒業して、多分、父が自死するまで、私は、ずっと、それから14年間、心を閉ざして生きてきた気がする。 父が、自死したのは、父が、双極性気分障害だったから。その事実は、一度も知らされなかった。うつだったのは、知っていたけども、それさえ話題に乗せることはご法度だった。見ないふり、なかったふり・・・そうやって、うちの家族は、時間だけを経過して過ごしてきた。
私は、姉にも母にも悪いと想ってきたけど、それは違うと想っている。母も姉も気が付かなかったんじゃない。母は、見なかっただけ。過去に散々私に学校へ行きたくないと言う、私に、「逃げるのか!」と怒鳴った母だけど、逃げていたのは、母じゃないか。父の病気を、父の意向に沿って見なかっただけかもしれないけども、見なかったし、勉強しなかったのは、母本人なんだ。怒りをぶつけられて、私が守らなければなんて、頑張っていたけども、私は守る必要なんかなかった。あんな意味分からない愛情関係なんて・・・。私は、母なんか守らなくて良かったんだよ?父を理解しよう、ストレス和らげようだなんて、想わなくていいんだよ? 逆に、学校でいじめられて、ぼろぼろになっているのに、気が付かない、何も私にフォローできない、親が、自分を責めるべきだ。
父は、勝手に死んだだけ。もう、死んだ人なんか、どうでもいいじゃん。どこまでも、私に「分かって」みたいな目で見て、そのくせ、「俺の姿見たら殺す」だという視線で、私をがんじがらめにした、人。 そして、姉、姉は、自分のことしか考えられない人なんだ。鈍感なばか。あんな奴に、そして母に、ばかにされてきたけども、認めてもらおうだなんて、わざと気の強い子のふりなんかもうしなくていいよ。もう、別人になる必要もないし。もう、いいよ。この家は、おかしい。それだけは分かった。なのに、世間体のいい母親。私が、いつまでもひっきーしていておかしいみたいな目で見られる。はああ? じゃあ、お前らが、父の自死を止めてくれたか?いい加減にしろよ。
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