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サバイバーズ・ハンドブック - 性暴力被害回復への手がかり

編著:性暴力を許さない女の会
出版社:新水社
ISBN:4883850323
定価:1,400円

一家に1冊、職場・学校に1冊、性暴力被害回復の「実務マニュアル」!

前掲『生きる勇気と癒す力』が性暴力サバイバーの「心の癒し」のバイブルなら、こちらは性暴力被害に遭ったとき、身近な人が性暴力被害を受けたとき、どのように行動すればいいかを詳細に解説した「実務マニュアル」とでもいうべき本。第1章「FIRST AID」の被害届の出し方、病院でのケガ・性病チェック、証拠の保存からはじまって、親告罪(被害者が告発しないかぎり刑事事件として法廷で裁くことができない罪)である性暴力犯罪をどのようにして刑事事件として告訴するか、そのさいの弁護士・サポートグループの見つけ方、訴訟費用、加害者から示談をもちかけられたら…など、こと細かに解説されている。

さらに99年からの改訂版となった本書では、2000年のDV防止法、ストーカー規制法などにも対応し、児童虐待、セクハラ、痴漢など、あらゆる性暴力被害に対応する内容となっている。

援助者・警察関係者はもちろん、ぜひとも職場・学校保健室・図書館に1冊、できれば一家に1冊!という感じの本。とくに、いまだ性犯罪をそれに巻き込まれた被害者ぐるみ「タブー」視しようとする風潮が根強い地方の学校や職場に、こういう情報源はぜひとも必要だと思う。地方にありがちな、明らかな犯罪を「いたずら」などと呼んで加害者の責任能力を軽く見ようとする風潮、加害者を「へんな人」、こちらがマッチを擦らなくても勝手に性欲の火がついている頭のおかしい人として責任の追及をあいまいにしてしまう風潮、そしてすべてを被害者の側の「女の業・女の穢れ」「ませていること」みたいな、わけの分からない神話的な“責任”へとなすりつける風潮は、正しい情報とネットワークの存在を知ることによって、確実に断ち切ることができるはずだ。

(2003/08/14 蔦吉)

The Courage to Heal: A Guide for Women Survivors of Child Sexual Abuse

著者:Ellen Bass, Laura Davis
出版社:HarperCollins
ISBN:0060950668
定価:$22.50
(邦訳)
生きる勇気と癒す力 - 性暴力の時代を生きる女性のためのガイドブック

著者:エレン・バス、ローラ・デイビス
訳者:原美奈子、二見れい子
出版社:三一書房
ISBN:4380972925
定価:5,500円

※『復刊ドットコム』投票のお願い※
現在、版元である三一書房の長引く労働争議の影響を受けて、本書は絶版となっています。本書の復刊に向けて、投票のご協力をお願いいたします。
>>『復刊ドットコム』投票ページへ

性虐待サバイバーによる、性虐待サバイバーのための知恵の一大資産

思えばこのサイトの「雑談BBS」への書き込みによってはじめて、『Courage to Heal』という“性虐待サバイバーのためのバイブル”のような本があり、邦訳である『生きる勇気と癒す力』が絶版になっていて、その復刊を求めている人々がいる、ということを知ったものだった。米国Amazon.comのサイトまで飛んで、「Look Inside」で原書の目次と本文の数ページを読んで、

(蔦吉)

Because I Remember Terror, Father, I Remember You

著者:Sue William Silverman
出版社:University of Gregoria Press
ISBN:0820321753
定価:$15.95
(邦訳)
虐待 - ダイナとセレストとわたし

著者:スー・ウィリアム・シルバーマン
訳者:加藤しをり
出版社:講談社
ISBN:4062100444
定価:2,400円

ブックレビュー

著者が幼少期から父親からの性虐待を綴った小説です。
その中で彼女は苦痛の中から今起きている出来ごとは自分の事ではないと別の人格を生み出す事によって、自分を守ろうとします。
事実、その間彼女の記憶はありません。
父親には最後までいい子でいました。
母親は著者が性的虐待を受けている事を気付いていたようなのですが、それについては言葉ではふれていなかったようです。
ブックレビューというよりも実際にお読みになられた方がはやいかもしれません(汗)

(2003/05/14 そらさん)

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