養父へ(フラッシュバック注意)


あなたが亡くなって15年が経ちましたね。
いつまで私を苦しめるつもりなのですか。
いい加減忘れさせてくれてもいいでしょう?
あなたが亡くなった時、私がとても喜んでいたのが
そんなに気に入りませんか。
お葬式でも笑っていて、親戚の人にも注意される程
だったのがそんなに不愉快なのですか。

あなたは「死んで当然」なのですよ。
復讐されるべきは、あなたなのですよ。

いつ頃からだったか、あなたの飲むお酒は私が買いに
行っていましたね。
小学生に「させる事」ですか?
私を脅し、買いに行かせたそのお酒を飲んで、私に
暴力を迷うことなく振るっていたあなた。
段差のある所で、私を蹴り倒し、自分は何事も無かった
かの様に通りすぎて行ったあなた。
大した怪我は無かったけど、心はズタズタでした。

「お前は、俺の子供じゃない。だから可愛くない。」
あなたの口癖でした。
そしてそれを理由に、さんざん私に悪態を吐き、
気の済むまで暴力を振るってくれましたね。
土下座をさせ、謝らせてもそれは終わりませんでした。
私を養子にしたのも、お母さんのせいにしていましたね。
お母さんは、そんなあなたの面倒と私の面倒とで
とても疲れていました、私を庇う事も止めてしまう程に。

あなたが包丁を出してきた時、思わず逃げたけど、
逃げ切った時は、「大きくなったら、今度は私が殺してやる。」
と心に誓いました。
でも、神様が私の本気さに気付いたのか、
あなたを「病死」で片付けました。

今思うと、あなたなんかのせいで、私の人生を棒に振らなくて
良かったのでしょうね。

でも、忘れないで下さい。

あなたは「悪」なのです。
だから、生まれ変わろう等と虫のいい事を思わないで下さい。
不愉快です。

唯一、あなたに感謝している事が一つだけあります。
「あなたと血が繋がっていなくて本当に良かった」

あなたへの、せめてもの供養の言葉です。



かおるん
2003年11月02日(日) 00時33分42秒



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