大好きなN先生へ



大好きだった保健室の先生。
美人で優しくて、みんなの人気者だったN先生。
私が家に帰りたくなくて、放課後にずっと、用も無いのに保健室に入り浸っても受け入れてくれてありがとう。私の名前を呼ぶあなたの声が好きでした。

よく体調を崩して(本当は仮病の時もあったけど)保健室へ来る私を心配して「ちゃんと朝ご飯は食べてるの?」と聞いたあなたに、私は嘘を言えば良かったのに、バカ正直に「うちは朝ご飯は無いよ」と答えてしまいました。小さな私にはそれが普通の事だったもの。
そのあと、母が学校に呼ばれて、指導を受けて家に帰って来た母はカンカンになって私を怒りました。でも、母に怒られた事よりも、母が私の大好きなN先生を、まるで悪者のように言う事の方が悲しかった。あの時、もしかしたら母はあなたに酷い事を言ったかもしれません。
でも、次の日保健室に謝りに行った私に、「○○ちゃんが謝ることじゃないのよ」と、優しく微笑んでくれた先生。
結局、もう保健室に行くなという母の言いつけを無視して、あなたが結婚して学校を辞めてしまうまで、私はあなたの居る保健室に通ってましたね。

最近、先生の事を思い出して、無性に会いたくなります。
先生は今、どこで何をしてますか?元気ですか?旦那さんとは仲良くやってますか?
もしかして、お子さんも居るのかもしれないですね。

10年経って、私は自分の外見が大嫌いで、自分の写真はないし、集合写真なんかは私が写ってるところだけ綺麗にくり抜かれてます。
でも、いつだったか先生が持って来たポラロイドで撮ってくれた、笑顔の私の写真。
あれだけは今でも引き出しの中に大事に入れてます。

きっと、もう会う事も無いだろうけど、私は先生の事きっと死ぬまで大好きです。
先生がいつまでも笑顔で居られますように。幸せで暮らしてください。

ありがとう。ありがとう。
                         

                       



男勝りで生意気でちょっと体の弱い問題児
2011年12月07日(水) 00時19分47秒



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